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2022.05.25

物流拠点を集約するメリットは?リスクや集約のポイントも解説!

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの末次です。

 

物流業界では、物流拠点を集約して運用をしている企業も多くあります。

物流拠点を集約することで、さまざまなメリットがあるからです。

 

しかし反対に、物流拠点を集約することで発生するリスクもないとは言い切れません。

 

倉庫をうまく活用して事業を運営していくためには、物流拠点について詳しく知っておく必要があります。

 

そこで今回は、物流拠点を集約するメリットやリスク、集約する際のポイントを解説します。

物流拠点を集約することを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

物流拠点を集約するメリットとリスクを解説!

物流業界において拠点を集約することは、どんなメリットやリスクがあるのでしょうか。

それぞれ解説していきます。

 

メリット1.倉庫の管理にかかるコストの削減につながる

もともとは、複数の拠点に分散したほうが臨機応変な対応ができ、コストを削減できると考えられていました。

 

しかし最近では、物流拠点を集約することがコスト削減につながるといわれています。

1つの拠点に集約することで、人件費や設備費を節約できるからです。

 

実際に、最近は首都圏を中心に大型物流施設の需要が伸びています。

 

メリット2.配送の効率が上がる

物流拠点が複数あると、在庫をさばくためには在庫が多い拠点から在庫が少ない拠点へ商品を移動させる必要があります。

また、配送途中に複数の拠点に立ち寄る「横持ち」も頻繁に行われます。

 

つまり、転送にかかる時間や人件費、燃料費など、余分なコストがかかる原因になってしまいます。

 

しかし拠点が1箇所であれば、それらのコストは必要ありません。

複数の拠点間の転送ルートは必要なくなり、配送効率は大幅に向上するでしょう。

 

配送効率は、商品の出荷から配送の完了のプロセスを管理できる「配送管理システム」と組み合わせることで、さらに効率化することが可能です。

今まで属人化していた業務をシステムに任せ、クオリティを保ちながら効率的に配送業務を進められます。

作業員の育成にかかる時間も削減できるでしょう。

 

メリット3.在庫の状況を把握しやすくなる

複数の拠点がある場合、その数だけ在庫管理の必要があります。

それぞれの担当者が在庫管理をするため、管理方法が異なったり不透明さが出てきたりする可能性があります。

 

他の拠点に在庫があるのに新しい商品を発注し、結果的に余らせてしまったということも起き得るでしょう。

 

しかし拠点を1箇所に集約すれば、在庫管理も1箇所分のみ行えばいいことになります。

在庫管理の手間やミスは大きく改善できるでしょう。

 

リスク1.リスクの分散が難しい

物流拠点を1つに集約すると、その拠点でトラブルや問題が起きた場合、被害や損害がどうしても大きくなってしまいます。

例えば地震のような自然災害にあって拠点の機能が停止した場合、復旧に時間がかかり経営に大きな影響が出るリスクが考えられます。

 

その点、複数拠点があれば、1つの拠点で起きたトラブルや損害は、他の拠点でカバーが可能です。

 

リスク2.リードタイムが伸びる可能性がある

拠点を集約するリスクとして、配送のリードタイムがかえって長くなってしまうことも考えられます。

複数の拠点がある場合は一番近くの拠点から配送することができますが、拠点を集約した場合はそうはいきません。

 

配送時間が長くなることが製品自体に影響しないものであれば問題ありませんが、食品のようなものを扱う場合にはリードタイムをしっかり計算してから拠点の集約に踏み切りましょう。

 

また、リードタイムがそのまま配送費に比例することもあるため、他のコストとのバランスにも注意するべきです。

 

 

物流拠点を集約する場合のポイントもチェック

物流拠点を集約することのメリットやリスクを把握した上で、実際に拠点を集約する場合に気をつけるポイントについて解説します。

 

物流拠点の面積や立地は適切か

物流拠点を集約する場合、面積や立地がとても重要になります。

 

物流拠点を集約するということは、今まで複数拠点で管理していたものをすべて1ヶ所で管理するということです。

今まで利用していた拠点よりも大きな施設や大型の倉庫を借りたり、もしくは建てたりする必要があるでしょう。

 

しかし、単純に面積が大きければいいというわけではありません。

土地や建物には「有効面積」というものがあり、同じ面積を契約しても使える面積が異なる場合もあります。

拠点選びの際には、この有効面積も確認するようにしましょう。

 

また、立地の条件も大切なポイントです。

リードタイムや配送料など、さまざまな観点から適切な立地を選ぶようにしましょう。

 

立地については「倉庫・物流センターの立地は重要!向いている立地の条件とは」でも解説していますので、ぜひ一度ご覧ください。

 

コストのバランスをしっかり見極める

物流拠点を集約することはコストの削減につながります。

一方で、リードタイムが伸びることにより、配送料が今までよりかかってしまう可能性も考えられます。

 

一概にどちらのほうが良いというわけでなく、拠点を集約したことによりコストがどう増減するかは製品や拠点の立地などにより異なります。

そのため、複数の視点から総合的に判断する必要があるのです。

 

拠点を集約することによって削減できる人件費や設備投資費と、反対に集約することで発生する配送コストのバランスを考え、判断するようにしましょう。

 

 

物流拠点を集約するメリット・デメリットを知って最適な選択を

物流業界において、今まで複数管理していた拠点を1箇所に集約することにはさまざまなメリットがあります。

倉庫管理のコスト削減、配送の効率アップ、在庫状況の把握のしやすさなどが期待できます。

 

一方、万が一の際のリスク分散が難しかったり、リードタイムが伸びて配送費が上がったりするなど、集約することで起こるリスクも考えられます。

 

拠点を集約する際には、メリット・デメリットをしっかりと把握した上で、自社にあった面積や立地の拠点を選ぶようにしましょう。

 

キチナングループでは、西日本を中心に倉庫保管サービスを提供しています。

物流倉庫の移転や新規で物流拠点を構えたいと考えている方は、ぜひ倉庫業務のアウトソーシングもご検討ください!

保管から配送まで、お客様に最適なご提案をさせていただきます。

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部 部長末次 正人

1996年新卒入社。キチナンロジスティクス株式会社 営業部。入社してからは茨城県や大阪府など様々な場所で配車や営業を経験。プライベートでは家族との時間を大切にしています。趣味はゴルフと食べ歩き。好きな言葉は「感謝」。

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