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2022.07.04

物流センターの種類をわかりやすく解説!業務の流れもチェック

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの三村です。

 

日本経済を支える重要なインフラのひとつが物流。

そんな物流の拠点として、物流センターの役割や重要度が年々増してきています。

 

そこで今回のコラムでは、物流センターの役割や種類、業務の流れなどを解説します。

 

物流センターで代表的な5種類を紹介!その役割や仕組みとは

生産された商品が消費者のもとへ届けられる一連の流れを「物流」といい、物流センターとはその拠点となる倉庫のことを指します。

 

物流センターは主に、以下の5つの役割を持っています。

  • 輸送・配送:小売店や消費者へ商品を配送する
  • 保管:商品を保管、管理する
  • 荷役:商品をピッキング、仕分けする
  • 梱包・包装:資材で梱包し、商品を保護する
  • 流通加工:タグ付けやラベル貼りなど、出荷できる状態に加工する

 

情報システムを用いて上記の機能を管理しながら、スムーズな物流の実現を目指します。

 

物流センターにはその役割や仕組み、形態によってさまざまな種類があります。

今回はそのなかから、代表的な5つの種類をご紹介します。

 

配送センター

トラックによる商品配送の拠点となる物流センターです。

一定エリア内の顧客へ商品を配送することを目的とし、入荷した商品を配送先ごとに仕分けし、出荷、配送を行います。

 

チェーン展開している量販店が、店頭での在庫管理を軽減させる目的で設置することなどが多いです。

 

デポ

配送センターよりも小型の物流センターで、小ロットの短いスパンでの頻繁な入出庫に対応します。

主に卸売業などの物流拠点として設置されます。

 

DC(在庫型物流センター)

DCとは「ディストリビューションセンター」の略で、日本語では「在庫型物流センター」といいます。

比較的長期間在庫を保持し、在庫管理の役割が大きな物流センターです。

 

在庫の保管、管理、ピッキング、検品、梱包、出荷までを行い、必要に応じて流通加工も行います。

メーカーが自社の在庫を管理するために設置するなど、1企業に対して専用に設置されることが多く、物流センターの中ではもっとも一般的なタイプといえるでしょう。

 

流通加工の範囲は業種や企業によって幅がありますが、ラベル貼りやタグ付けのみならず、肉や魚のカットやパック詰め、機械部品の組み立てや修理といった専門人員が必要となるような高度な加工を行うケースもあります。

そのような流通加工を役割の中心とする物流センターのことを「PDC(プロセスディストリビューションセンター:流通加工型センター)」といいます。

 

TC(通過型物流センター)

TCとは「トランスファーセンター」の略で、日本語では「通過型物流センター」といいます。

 

在庫を保持しないタイプの物流センターで、入荷した商品はそのまま出荷先ごとに仕分け、積み替えを行い、出荷、発送されます。

コンビニチェーンの物流センターなどが代表的です。

 

TCの中でも、検品や開梱を一切せず、仕分け・積み替えだけを行う物流センターを「クロスドック(クロスドッキング)センター」といいます。

 

FC(フルフィルメントセンター)

商品の仕入れから受注、決済処理、在庫管理、梱包、発送、顧客管理、返品対応、クレーム処理など、物流のスタートからゴールまで一連の流れをすべて担う物流センターです。

インターネット通販の物流センターとして、最近増えてきています。

 

 

物流センターの立地にある2つの種類

物流センターの立地には「生産立地型倉庫」と「消費立地型倉庫」の、2種類の考え方があります。

 

生産立地型倉庫とは、生産地に近い場所に設置される物流センターのことです。

 

複数の仕入れ先を持ち、配送先よりも仕入れ先の方が多い場合にこちらの立地を選びます。

生産地に近いので、仕入れにかかる輸送コストや時間を最小限に抑えることができます。

アパレルや農協などの業種で採用されることが多いです。

 

消費立地型倉庫は、消費地に近い場所に設置させる物流センターです。

 

仕入れ先よりも配送先の方が多かったり、短いスパンで納品しなければならなかったりする場合に採用されます。

食品卸業や日配品メーカーなどに多く、受注がぎりぎりになったとしても、すぐに納品できることがメリットです。

 

倉庫や物流センターの立地の重要性や適した立地条件などはこちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、ご覧ください。

倉庫・物流センターの立地は重要!向いている立地の条件とは

 

 

物流センターの業務の流れも知っておこう

物流センターの業務の流れを、その役割に照らし合わせながらご紹介します。

 

【1】入荷

仕入れ先や自社工場から配送されてきた商品を受け入れる業務です。

納付書と照らし合わせ、内容や個数に間違いがないかを確認しながら入荷します。

 

【2】保管

倉庫に受け入れた商品を在庫管理しながら保管します。

ピッキングしやすい配置を考え、温度や湿度の調整をして商品の品質を守ります。

 

【3】ピッキング

出荷伝票などに従って、保管中の商品を取り出す業務です。

 

ピッキングの方法には、配送先ごとに商品を取り出す「摘み取り方式(オーダーピッキング)」と、商品ごとに取り出してから配送先別に仕分けていく「種まき方式(トータルピッキング)」の2種類があります。

 

【4】流通加工

商品へタグ付け、ラベル張り、箱詰めなどを行い、納品先ですぐに販売できるように加工することです。

業種によって食品の加工や機械の組み立て、修理などを行う物流センターもあります。

 

【5】検品・梱包

商品の内容や数量を確認し、破損がないかをチェックします。

検品は出荷段階でのミスを防ぐための重要なプロセスです。

 

商品に問題がなければ、配送中に商品が傷つかないよう包装・梱包します。

 

その後は、トラックなどに積み込まれ、納品先まで配送されます。

 

 

物流センターの代表的な5つの種類とその役割を知ろう

物流の拠点となる物流センターは、主に担う役割によって大きく5つの種類に分かれます。

 

トラック輸送の拠点となる「配送センター」と、その小規模バージョンの「デポ」。

在庫管理と保管をメインに流通加工も行う「DC」、在庫の保管は行わない「TC」、物流の一連の流れを一カ所で完結させる「FC」の5種類です。

 

立地に関しては、生産地(仕入れ先)に近い「生産立地型」と、消費地(納品先)に近い「消費立地型」の2種類があり、仕入れ先と納品先のどちらが多いかによってどちらの立地タイプにするか判断されます。

 

物流センターの主な業務は物流センターの種類によっても異なりますが、大枠として商品の入荷・保管・ピッキング・流通加工・検品・梱包という流れで進んでいきます。

 

物流センターの種類や役割を理解して、扱う商品にマッチした物流センターを選んでくださいね。

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部 課長三村 和弘

2021年中途入社。キチナンロジスティクス株式会社営業部。趣味はゴルフと磯釣りで、休日は妻とゴルフの練習に行ったり、職場仲間と打ちにいくこともしばしば。特技は早起きです。好きな言葉は「誠心誠意」。

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