こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの津田です。
「トラック輸送を利用したいが、運賃の計算方法がわからないので費用の見当がつかない…」とお困りではないでしょうか。
トラック運賃の計算方法はいくつかあり、運送会社ごとに計算方法が異なったり、輸送条件によって割増料金が発生したりすることもあります。
今回のコラムでは、トラック運賃の基本的な計算方法や原価の内訳から、見積もりの際に押さえておくべき注意点まで、わかりやすく解説します。
トラックの運賃の基本構造と計算方法を理解しよう
トラックの運賃は「運送にかかる費用」と「運送業務以外にかかる費用」を合わせた金額です。
国土交通省により運賃や運送条件は、書面で明確にすることが求められており、荷主と運送会社の双方が費用の内訳を把握しやすい仕組みが整えられています。
トラック運賃を構成する要素がそれぞれどのように算出されるのか、順を追って確認していきましょう。
運送にかかる費用の計算方法
運送にかかる費用を算出する計算方法は、大きく4種類あります。
どの方法が採用されるかは、輸送距離・エリア・荷物の種類などによって異なり、これらが基本の運賃となります。
①地域間ごとの「規定運賃」
「山口〜大阪間は〇〇円」など、区間ごとにあらかじめ料金が設定されているケースです。
その地域に営業所が多いなど地域的な強みがある場合には、比較的安く設定されていることがあります。
定期便や特定区間の輸送で多く採用される方法です。
②輸送距離で計算する「距離制運賃」
「輸送距離×単価」で運賃を算出する方法です。
距離が基準となるため、わかりやすいというメリットがあります。
長距離輸送では距離制が採用されやすい傾向にあります。
③輸送時間で計算する「時間制運賃」
「輸送時間×単価」で運賃を算出する方法です。
輸送時間は時間帯やルートによっても異なるため、会社ごとに規定を設けているケースが多いです。
近距離でもドライバーの拘束時間が長い場合は運賃が高くなることがあります。
④個建運賃
共同輸配送など、複数の荷主の荷物をまとめて運ぶ場合に用いられる計算方法です。
荷物1個あたり・ケース単位・パレット単位などで料金を設定するもので、令和6年3月の標準的運賃の改正により正式に位置づけられました。
小口配送や複数荷主の荷物を混載する場合に適用されることがあります。
②、③の計算に必要な「単価」は、運送にかかる原価をもとに設定されます。
原価には、燃料費だけでなく、人件費・車両費・保険料・整備費・管理費など、さまざまなコストが含まれています。
例えば、概算の考え方としては、以下のように試算されるケースがあります。
【原価(単価)=(運送距離÷燃費)×燃料費+日数×2万円】
「日数×2万円」の部分は、燃料費以外にかかる1日あたりの必要経費の目安です。
必要経費には、以下のような項目が含まれます。
- 人件費
- 車両費(購入費・減価償却費・リース料など)
- 保険料(自動車保険・荷物保険など)
- 整備費・修繕費(車検・点検・タイヤ交換など)
- 管理費・事務費(バックヤード人件費・事務所経費など)
見積もり金額の内訳に直接現れない場合もありますが、これらは全て運賃に反映されているコストです。
大型車ほど各費用が大きくなる傾向があるため、車両サイズの選定も費用に直結します。
実際の運賃は、このような原価に加えて、運行条件や利益などを踏まえて決定されます。
また、山間部や一般道中心のルートでは、拘束時間や燃料消費が増えるため、追加費用が発生する場合もあります。
運送業務以外にかかる費用(附帯業務料・実費)
「横持ち」「縦持ち」「棚入れ」「ラベル貼り」「はい作業」「梱包」といった附帯作業が発生する場合は、それぞれ附帯業務料として別途料金が発生します。
また、有料道路使用料金やフェリー料金なども実費として運賃とは別に加算されます。
見積金額が税込みか税抜きかという点もあわせて確認しておきましょう。
条件により加算される費用
以下のようなケースは運賃が割増になる可能性があります。
- 特殊車両割増:冷蔵庫、冷凍車、ダンプ車、海上コンテナ輸送車など
- 休日割増:日、祝日の運送
- 深夜早朝割増:22~5時の運送
- 速達割増:リードタイムが短い急ぎの輸送
- 2カ所積みなど積卸地が複数になる場合
また、待機時間料は、待機時間が30分を超えるごとに発生するのが一般的です。
小型車(2tクラス)、中型車(4tクラス)、大型車(10tクラス)など、車両サイズごとに金額が変わるケースも多いです。
燃料費の高騰に伴い、最近では「燃料サーチャージ」を別途設定している運送会社も増えています。
燃料サーチャージの仕組みについては、こちらのコラムもあわせてご参照ください。
トラック運送の燃料サーチャージ制度とは?計算方法など詳しく解説!
その他、有料道路代・フェリー代などの実費がかかることもあります。
上記を加算を含め、運賃は【基準運賃の確認→割増率の適用→附帯業務料の加算→実費の加算と消費税の計算】という流れで決まっていきます。
トラックの運賃を見る際の注意点も知っておこう

依頼する前に、以下の注意点をあらかじめ把握しておきましょう。
注意点1:仲介業者が入ると運賃は高くなる
仲介業者に間に入ってもらえば、希望に合った運送会社の提案・手配を行なってくれるメリットがあります。
ただ、仲介業者が入るとマージンの分だけ料金は高くなります。
コストを最重要視するのであれば、運送会社と直接契約するのも一つの方法です。
注意点2:同じルートでも行きと帰りで金額が変わることがある
同じルートでも、行きと帰りでは料金が異なる場合があります。
方向が変わると渋滞のしやすさも変わるため、渋滞しやすい、つまり輸送時間が長くなるルートのほうが金額が高くなります。
また、帰りの荷物が見込めない片荷輸送になる場合には、空車で戻るコストが見積もりに上乗せされるケースがあります。
注意点3:標準的運賃と照らし合わせて適正かを確認する
見積もりを受け取ったら、国土交通省が告示した標準的運賃と大きく乖離していないかを確認することをおすすめします。
標準的運賃とは、トラック運送事業者が適正な運賃を収受できるよう、国土交通省が告示する運賃の目安のことです。
平成30年12月の貨物自動車運送事業法の改正により創設され、令和2年4月に初めて告示、令和6年に見直しがされています。
2024年問題によるドライバー不足に加え、深刻化するドライバーの長時間労働・低賃金という問題に対し、適正な運賃の確保とドライバーの労働環境改善を目的として創設されました。
標準的運賃は法的拘束力を持つものではありませんが、荷主にとっては、提示された運賃が適正かどうかを判断する基準として有効です。
全国的な標準運賃の詳細は、公益社団法人全日本トラック協会のWebサイトで確認できます。
運送会社選びに迷ったときは、こちらのコラムも参考にしてみてください。
信頼できる運送会社の選び方は?見積もりの注意点も紹介
運賃の不安もお聞かせください!トラック輸送のご相談はキチナングループへ

トラック運賃は、輸送距離・荷物の種類・車両サイズ・輸送時間帯など、さまざまな条件によって変動します。
「まず概算だけでも知りたい」「どの条件で依頼すればいいかわからない」という段階からでも、ぜひキチナングループにご相談ください。
キチナングループでは、小さなものから重量物まで、幅広い貨物に対応した貨物輸送サービスを提供しています。
全国ネットワークを活かした柔軟な対応が可能で、お客様の輸送ニーズに合わせて最適な車両・ルート・スケジュールをご提案します。
特に、以下のようなご相談をよくいただいております
- 急ぎの配送に対応してほしい
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お見積もり・ご相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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トラック運賃の計算方法を理解して適正な輸送依頼を実現しよう
トラックの運賃は、基準運賃に加え、割増運賃・附帯業務料・実費・消費税などを反映して算出されます。
基準運賃の計算方法には、地域間規定・距離制・時間制・個建運賃の4種類があり、輸送内容に応じて使い分けられます。
基準運賃のもとになる原価には、燃料費・人件費・車両費・保険料・整備費などが含まれており、これらに利益を加えた金額が運賃として提示されます。
見積もりの際は国土交通省が告示した標準的運賃と照らし合わせて適正かどうかを判断することが大切です。
また、仲介業者の有無・輸送ルート・時間帯によっても金額は変わりますので、注意してくださいね。
キチナングループでも、貨物輸送サービスを提供しています。
小さなものから重量物まで全国ネットワークで対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
津田 康平
キチナングループ株式会社 倉庫事業部 主任
2018年中途入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。前職でも営業をしていました。プライベートでは奥様と買い物に行ったり、趣味のゴルフやバス釣りを楽しんでいます。好きな言葉は「この道より 我を活かす道無し この道を歩く」。









