0836-38-8600
お問い合わせ

輸送のこと

2024.01.26

EC物流とは?仕組みや課題、解決方法をご紹介

facebook

twitter

line

こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの末次です。

 

インターネット通販などのマーケット拡大によりEC物流の需要が高まる中、人材不足などの課題に頭を悩ませる企業様も少なくありません。

 

今回のコラムではEC物流について解説。

EC物流とは何か? という基本から、特徴や仕組み、EC物流が抱えている課題とその解決策などについてお話します。

EC物流

 

 

EC物流とは

ECとはElectronic Commerce(電子商取引)の略で、インターネットを利用して商品やサービスを売買する事業のことです。

EC事業において商品の入荷・管理・出荷・配送する一連の流れのことを、EC物流といいます。

 

近年のEC事業の拡大に伴い、EC物流もその重要性や作業量が増してきています。

 

EC事業は顧客が個人消費者であることも多く、以下のような特徴を持っています。

  • 注文単位の商品数量は少ないが、商品の種類が多く、配送先も多い
  • 同梱やラッピングなど個別対応や加工が多い
  • ニーズの多様化や差別化の対応が必要
  • 実店舗での買い物と比べて対応が起こりやすい

 

EC物流は小ロット・多品種・他配送先・即時対応・個別対応などが多く発生し、その物流業務はとても手間のかかるものとなっています。

 

 

EC物流の仕組みと流れ

EC物流の仕組みを作業の流れにそってご紹介します。

 

①入荷・入荷検品

取扱商品を入荷し、検品します。

納品伝票と納品数が合っているかの数量納品、商品に不良品がないかの不良検品、電子機器などが問題なく作動するかの作動検品などがあります。

 

②保管

商品を倉庫内の決められた場所にそれぞれ保管します。

商品の種類、大きさ、数量、出荷頻度などに応じたロケーション管理が重要です。

商品によっては温度管理や湿度管理、使用期限の管理なども必要となるでしょう。

 

③ピッキング・出荷検品

商品が注文されると、出荷指示書(ピッキングリスト)を元に倉庫内から出荷商品をピッキングします。

出荷検品で商品の品番、数量、出荷先などを確認します。

 

④梱包・流通加工

商品のサイズや形状、壊れやすさなどに応じた緩衝材や資材を使って梱包します。

複数商品の同梱やチラシやノベルティの封入、ギフトラッピングなどの加工作業が発生することもあります。

⑤出荷・配送

発送先を登録し配送、または配送業者に引き渡して出荷完了です。

注文者からの問い合わせや返品なども、EC物流の現場で対応します。

 

 

EC物流の課題と解決する方法

物流

EC物流はもはや社会インフラの一つとして、日本経済になくてはならないものになっています。

 

EC物流の課題

EC物流の運営や業界そのものの課題についても知っておきましょう。

 

【課題1】人材不足

EC市場の拡大で業務量が増えていますが、人口減少や高齢化によりEC物流の現場では慢性的な人材不足が課題となっています。

働き改革が進められる中、労働時間や待遇の問題から物流業が敬遠されやすいことや、2024年から施行開始となるドライバーの時間外労働の上限規制なども、人材不足に拍車をかけるでしょう。

 

人材不足は、ミスの発生やサービスクオリティの低下につながり、ブランドイメージや顧客からの信頼を損ねてしまいます。

 

【課題2】作業ミスの発生

作業量の増加と人材不足が重なると、従業員一人ひとりへの負担が増え、ミスの発生につながります。

EC物流でミスが起こると、トラブル対応や返品対応、原因究明などで、本来業務の効率が低下しますし、チャンスロスや信頼低下などから売上にも影響してしまうでしょう。

物流業務は人力での作業も多く、ヒューマンエラーを完全になくすことは難しいです。

 

【課題3】コストの増加

ドライバー不足やガソリン代の高騰から運送コストの増加、建築資材の高騰から保管コストの増加、働き方改革や最低賃金の上昇、差別化による作業の複雑化などから人件費の増加など、あらゆる部分から物流コストが増加しています。

コストが高いと、同じ売上でも残る利益が減ってしまいます。

 

EC物流の課題の解決策

EC物流の課題解決には、作業効率アップが急務です。

 

以下のような取り組みを検討してみましょう。

  • マニュアル作成や作業の標準化で、業務の属人化をなくす
  • ロケーション管理や作業フローを見直す
  • 物流システムを導入して自動化・省人化を図る

 

また、物流業務をプロの物流業者へアウトソーシングするのも一つの方法です。

 

自社で倉庫を運用・管理していなければ倉庫費用や人件費を業務量に応じて変動費にすることもできるので、閑散期のコストを抑えることもできますよ。

物流業務をアウトソーシングすることで本来業務への注力や新たなサービス展開ができれば、さらなる売上アップも目指せるでしょう。

 

物流アウトソーシングサービスの概要やメリット・デメリットは「物流アウトソーシングとは?メリット・デメリット、利用方法や選び方」のコラムでも詳しくご紹介しています。

 

キチナングループでも物流アウトソーシングサービスを提供しています!

現場を熟知した物流のプロが、荷物の特性に合わせて、保管、流通加工、輸送、配送を最適化。

急速に普及しているEC事業にも対応しています!

 

 

EC物流の仕組みと課題・改善策を知って効率化を目指す

EC物流とは、インターネット通販をはじめとするEC事業で、商品を仕入れて保管・管理、お客さまへ届けるまでの一連の流れのことです。

 

EC事業は顧客が個人であることも多く、EC物流は小ロット・多品種・他配送先・即時対応・個別対応も多く、複雑で手間のかかる業務となっています。

 

EC物流は①入荷・入荷検品 ②保管 ③ピッキング・出荷検品 ④梱包・流通加工 ⑤出荷・配送 というのが一般的な流れです。

 

EC物流の現場では人材不足やそれによる作業ミスの発生、あらゆる角度からのコスト高騰などが課題となっています。

これらの課題を解決するためには、作業の標準化やロケーション管理の見直し、システム導入などによる業務効率化が急務。

プロの物流業者による物流アウトソーシングサービスの活用もぜひ検討してみてくださいね。

 

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部 部長末次 正人

1996年新卒入社。キチナンロジスティクス株式会社 営業部。入社してからは茨城県や大阪府など様々な場所で配車や営業を経験。プライベートでは家族との時間を大切にしています。趣味はゴルフと食べ歩き。好きな言葉は「感謝」。

facebook

twitter

line

PAGE
TOP