こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当荒木です。
現在、就職活動をしている方の中には、トラック運転手に興味がある方もいるのではないでしょうか。
とはいっても「どうやったらトラック運転手になれるのか」「給料や労働環境はどうなっているのだろう」「自分に向いているだろうか」と不安になることも多いですよね。
そこで今回は、トラック運転手の仕事内容や必要な資格に加え、給料や労働環境についても解説します。
トラック運転手を目指す方は、ぜひ参考にしてくださいね。
トラック運転手の仕事の魅力!免許や仕事内容を確認
トラック運転手の仕事とはどのようなものなのでしょうか?
まずは、仕事内容や魅力について解説します。
トラック運転手の仕事内容
一口にトラック運転手といっても、仕事の内容は運送会社や荷物の種類によって異なります。
トラック運転手は大きく分けて、拠点から比較的近い圏内を配達する近距離ドライバーと、大型トラックで長距離を運送する長距離ドライバーの2種類があります。
近距離のドライバーは、宅配便で個人宅に荷物を運ぶときなどによく見られ、普通免許証で従事できることもあります。
長距離ドライバーは離れたターミナル間での輸送や引越しのチャーター便など、大きなトラックを運転することも多く、中型以上の免許を必要とすることが多い運転手です。
トラック運転手の魅力
トラック運転手として仕事をする上での魅力は、以下のような点があげられます。
- 年齢に関係なく働いた分だけ稼げる
- 人々の暮らしを支えている実感が得られる
- 全国さまざまな場所を回れる
トラック運転手は歩合給などがつくことが多く、働いた分だけ稼げる傾向にあります。
また比較的、年功序列の意識が低いため、年齢に関係なく活躍できるのも魅力の一つでしょう。
その他にも、インターネット通販が一般的になったことで活況を呈している物流業界に身を置くことで、生活のインフラを支えている実感が得られるのも魅力です。
荷物を運びながら、個人では行くことのないさまざまな場所を巡れることを魅力に感じる人もいるかもしれません。
トラック運転手になるには?向いている人の特徴
ではトラック運転手に向いているのは、どんな人なのでしょうか。
さまざまな要素がありますが、以下のような方が向いていると考えられます。
- 運転やトラックが好きな人
- コミュニケーションを取るのが好きな人
- スケジュール管理が得意な人
- 全国を回ることを楽しめる人
それぞれを深掘りしてみましょう。
運転やトラックが好きな人
トラック運転手の仕事量や運ぶ荷物はさまざまですが、どの企業にいてもいえることは「トラックを運転する」ということです。
つまり、運転やトラックが好き、ということはトラック運転手に向いている要素の一つといえるでしょう。
コミュニケーションを取るのが好きな人
トラックの運転手は一人で仕事が完結すると考えられがちですが、仕事をする上では荷主や届け先などとコミュニケーションを取る機会があります。
気持ちの良い挨拶や、基本的な会話などでコミュニケーションを取るのが好きな方は、その能力を存分に発揮することで、関連する仕事の獲得につながる可能性も期待できます。
スケジュール管理が得意な人
トラック運転手の仕事は決まった時間に荷物を届けることです。
安全運転や交通ルールの厳守をしながら、決められた時間通りに配送するためには、自分の体調も考慮に入れてスケジュールを組み立てることが必要です。
自己管理も含めたスケジュール管理が得意な人はトラック運転手にも向いているといえるでしょう。
全国を回ることを楽しめる人
特に長距離ドライバーにいえることですが、仕事で日本全国、さまざまな場所を巡る機会も多いものです。
その分、拘束時間も長くなりますが、全国を回ることを楽しめる人にとっては、トラック運転手は適職ともいえるでしょう。
トラック運転手になるには?向いていない人の特徴
トラック運転手に向いていない人にはどのような特徴があるのでしょうか?
さまざまな特徴がある中で、特に注意したいのは以下のような点です。
- 運転が苦手だと感じている人
- たくさんの人がいる環境で働きたい人
- 不規則な勤務形態が苦手な人
それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
運転が苦手だと感じている人
トラック運転手の仕事の基本はトラックを運転することなので、運転することに苦手意識がある方は、もともと向いていないといえるでしょう。
それでもトラックが好き、という理由がある方は、運転以外でトラックに関連する仕事を検討するのが良いかもしれません。
たくさんの人がいる環境で働きたい人
トラック運転手は荷主や届け先とのコミュニケーションはあるものの、基本的には一人で運転をしている時間が長い傾向にあります。
仲間や同僚が大勢いる環境で仕事をしたいと考える方には向いていないでしょう。
不規則な勤務形態が苦手な人
特に長距離ドライバーにいえることですが、企業や運ぶ荷物によって勤務形態が不規則になる傾向があります。
特に、休日は決まった曜日に休めない、不定休であることが多いです。
そのため、業務時間や休日が明確に決まっているような仕事を好む方は、トラック運転手に向いていない可能性があります。
トラック運転手になるには?必要な免許や資格を紹介!
トラック運転手になるためには、多くの場合、自動車免許証の種別のうち、準中型や中型、大型免許を取得する必要があります。
それぞれの免許を取得するための受験資格を一覧でまとめると以下のようになります。
免許種別 | 年齢 | 免許経歴 |
大型免許 | 21歳以上 | 中型、準中型、普通、大型特殊免許のいずれかを取得済みで経歴が通算3年以上 |
中型免許 | 20歳以上 | 準中型、普通、大型免許のいずれかを取得済みで経歴が通算2年以上 |
準中型免許 | 18歳以上 | 必要なし |
ただし、今、普通免許しか持っていないという場合でも、トラック運転手を募集している企業へエントリーできないわけではありません。
企業によっては、入社後に必要な資格の取得を支援しているところもあります。
長期的な目標としてトラック運転手になりたいという場合は、免許取得支援制度がある企業を選ぶのも良いでしょう。
トラック運転手の必要な免許については「トラックドライバーに必要な免許は?種類や取得費用などを解説」でも解説していますので参考にしてくださいね。
トラック運転手になるために、運転免許証以外の資格や経験はそれほど重要ではありません。
学歴は採用に大きく影響することはなく、高卒で就業する方が全体の約60%となっています。
また男女比では男性の方がまだ多いものの、女性ドライバーも増加傾向にあります。
政府も人材不足の解消などを目的に「トラガール促進プロジェクト」を発足。
女性雇用にかかわる各種制度の策定や就労育成・定着化に関するガイドラインの策定など、さまざまな施策を通じて、女性ドライバーの雇用に力を入れています。
トラック運転手の給料は?仕事をする上で注意すべき点も
ここからはトラック運転手の仕事で気になる給料や労働環境について解説します。
厚生労働省による職業情報提供サイトによると、令和4年(2022)度のトラック運転手の平均年収は477.4万円です。
ほとんどの会社が月給制で、基本給以外の手当や歩合給、時間外手当などの変動給が占める割合が高い傾向にあるとされています。
また労働環境面での特徴は、勤務先が全国に広がっていることや、自動車輸送業界で働く人の年齢の4割が50〜60歳と高齢化が進んでいることなどがあげられています。
運送業界の現状については「運送業界の現状や課題を解説!今後の予測は?」 でも解説しています。
あわせて参考にしてください。
トラック運転手の給料を上げるコツとは?
トラック運転手が給料を上げるための方法やコツはあるのでしょうか。
トラック運転手の給料は歩合給が多い傾向であるため、なるべく多くの荷物を輸送できるよう効率的に動くことは有効な方法です。
渋滞を回避する方法や、スムーズに配送できるルートを把握するのがコツとなるでしょう。
また、牽引免許、フォークリフト免許などの資格を保有することで、仕事の幅を広げるのも方法の一つです。
実際には仕事で使用しなくても、資格があることで資格手当がつく場合もあるので、積極的に取得するのがコツといえます。
輸送量が安定した業界の企業を選ぶのも、給料を上げる方法の一つとなります。
宅配業などの場合、時期によって荷物の量に波があるため、給料が安定しない傾向にあります。
一方で、建設業界などの場合は、年間を通じて輸送量が安定していることが多いため、長期的に見ると給料アップが期待できるでしょう。
トラック運転手の仕事での注意点は?
トラック運転手は、働くほど給料アップが期待できる職種とはいえ、仕事を詰め込み過ぎるのは禁物です。
トラック運転手の仕事は、何よりも安全第一です。
仕事では、以下のような点に注意する必要があります。
- 到着時間を守るためにも、余裕をもって出発する
- 悪天候や渋滞など、どんなときでも冷静に運転する
- 交通ルールを守り、周囲への注意を怠らない
- 適度な休憩や睡眠時間を確保する
トラック運転手になるには資格取得を目標にしよう
トラック運転手の仕事は、年齢にかかわらず働いた分だけ稼げることに加え、物流を通じて人々の生活を支えている実感が得られるという魅力があります。
トラック運転手を目指すには、運転やトラックを好きであることが大前提です。
その上で、安全に荷物を運ぶために自己管理やスケジュール管理ができること、荷主や届け先と円滑にコミュニケーションを取る能力も不可欠です。
トラック運転手の仕事は安全第一であることを念頭に、自分に向いているかどうか、自己分析をすることが重要といえるでしょう。
また、トラック運転手になるためには、準中型、中型、大型の運転免許を取得する必要があります。
入社後に資格取得の支援をしてくれるところもありますよ。
キチナングループでは入社後の資格取得やスキルアップを支援しています。
この記事を書いた人
荒木 花恋
キチナングループ株式会社 経営企画部
2022年新卒入社。吉南株式会社経営企画部採用担当。 入社後、大型ウイング車の配車を担当。2023年1月より経営企画部に異動、入社して10ヶ月で採用担当として活動中。温泉巡りが好きで山口はもちろん、九州の温泉を巡って癒されています。好きな言葉は、”人事を尽くして天命を待つ”。