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2023.04.27

物流の仕組みとは?フローや課題点、今後の予測まで解説

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当中谷です。

 

「物流」という言葉を日常的に使っている方も多いかと思いますが、そもそも、物流とは何なのかご存知でしょうか?

 

今回は、物流の仕組みについてのお話です。

 

物流とは何なのかという基本から、物流の流れや今後の物流業界の予測と課題などもあわせてご紹介します。

物流業界への就職を考えている方は要チェックです!

物流

 

 

物流とは?物流の仕組みを詳しく解説!

物流とは「物的流通」の略称で、企業(生産者)がモノ(商品)を消費者へ届ける過程のこと。

商品が消費者に届くまでの仕組みは、次のような機能(流れ)から成り立っています。

  • 保管
  • 荷役
  • 包装
  • 流通加工
  • 情報管理
  • 輸送配送

 

これらすべての機能を一貫して「物流」といい、それぞれの機能を活かして量や時間、場所を調整することで、消費者へ商品を効率よく、スピーディーに届けています。

 

物流の分類

物流はさまざまな物の移動を指しますが、その領域によって次の4つの物流に細分化することができます。

  • 調達物流
  • 生産物流
  • 販売物流
  • 回収物流

 

詳しく見ていきましょう。

 

調達物流

生産に必要な原材料や資材を仕入れ先から調達するための物流のこと。

販売目的で完成品を仕入れる場合も含まれます。

 

生産物流

工場内で発生する物流のこと。

調達した原材料や資材の管理から、製品の管理、包装、倉庫への発送などの流れを指します。

 

販売物流

企業(生産者)から販売店や消費者へ、トラックなどの移動手段を使って商品を移動する流れのこと。

以前は企業から販売店や小売店への発送が主流でしたが、近年はネット通販などの普及により、消費者へ直接配送する流れが増加しています。

 

回収物流

返品された商品や不良品、廃材などを回収するための物流のこと。

返品物流や静脈物流とも呼ばれます。

 

物流と流通の違い

物流と似た言葉で「流通」があります。

流通は企業(生産者)から消費者に届くまでの商品やサービスの流れのことを示し、流通を大きく2つに分けると、今回ご紹介している「物流」と「商流」に分かれます。

 

物流は商品の地理的な移動を指すのに対し、商流は商品の所有権の移動のことを指します。

 

商品の所有権が企業から消費者へ届く間で移動することで、その過程で商品の売買が行われ、商取引が発生します。

物流と商流の一連の商品の流れをあわせて、流通と呼ぶのです。

 

なお、物流や流通と同じような場面で「ロジスティクス」という言葉が使われることがあります。

ロジスティクスとは企業から消費者に商品を届けるまでの流れを管理するシステムのこと。

一連の流れをロジスティクスで管理することで、迅速かつ効率的に商品を運ぶことができるのです。

 

 

物流の基本フローもチェック

倉庫作業

物流は企業から消費者へ商品を届けるために欠かすことができない、重要な役割を持っています。

 

物流には先ほどもご紹介した通り、「保管」「荷役」「包装」「流通加工」「情報管理」「輸送配送」という機能があり、商品を滞りなく運ぶためには、どれも欠くことができないフローです。

 

物流の基本の流れと、それぞれの役割について見ていきましょう。

 

保管

品質や価値、数量など適正な管理のもとで、商品の在庫を倉庫や物流センターなどに保管する作業です。

必要なときに、すぐに商品を移動・出荷できるようにしておきます。

 

荷役

倉庫業務の1つで、倉庫やトラック・船などに荷物を積んだり下ろしたり、倉庫や物流センターなど商品を保管する場所に入庫や出庫を行う作業です。

そのほか、荷物を揃える、運搬、仕分け、ピッキングなどの作業も含まれます。

 

包装

配送中の商品を汚れや破損などのダメージから保護するために、資材を利用して商品を包む作業です。

商品を適切な状態で運搬できるよう、包装した商品をさらにダンボールや木・紙などでできた容器などに入れます。

 

流通加工

商品価値を高めるために、店舗や物流センターなどで顧客の要望に応じて商品を加工する作業です。

例えば、商品の包装や値付け、食材のカット、衣料品の検針などが該当します。

 

情報管理

受注・在庫状況や商品の出荷配送状況など物流業務で発生するさまざまな情報を、システムなどを利用して正確に把握・管理します。

 

輸送配送

トラックや鉄道、空輸などの交通手段を使い、商品を倉庫や物流センターから消費者に届ける作業です。

 

 

物流業界の課題点・現状・今後の予測とは

物流システム

就職活動をするにあたって、その業界が抱える課題や現状は、気になるところでしょう。

暮らしを支えるうえで欠かせない物流の仕事ですが、解決しなければならない課題もあります。

 

物流業界が抱える課題

物流業界が抱える課題は主に2つあります。

 

課題①人材が不足している

物流業界における大きな課題として、慢性的な人材不足が挙げられます。

 

現在、EC市場の拡大などによって配送量が増加し、物流業界の市場規模は拡大しています。

今後も需要が増加し続けるといわれていますが、その一方でドライバーをはじめとする働き手は減少してしまっています。

 

人材不足にも関わらず配送量は増加しているため、従業員一人あたりの負担が増加。

若い世代の人材確保が難しいというのが現状です。

 

課題②非効率な事案が多い

物流の現場では、さまざまな非効率な事案があります。

その1つが、倉庫や物流センターなどに勤務する従業員に待機時間が発生してしまうこと。

 

前述の通り、ここ数年はEC市場の拡大でネットショップを活用する消費者が増加しているため、商品の流通量が増加しています。

そのため、各行程において作業が予定時刻に終わらず、従業員によっては待機時間が発生してしまうのです。

 

このほかにも、出荷頻度の増加にともなうピッキング作業の渋滞や、トラックの駐車スペースの無駄づかい、積載量の低いトラックの利用など、改善すべき非効率な事柄が多数潜んでいます。

 

物流業界の課題を解決する「3PL」

物流業界に課題は多いものの、解決するための対策も考えられています。

 

近年、物流業界で注目を集めている「3PL」。

3PLとは「Third Party Logistics(サードパーティ・ロジスティクス)」のことで、物流業務を第三者である企業が受託・実行することです。

 

さまざまな知識やテクノロジーを持つ第三者がアウトソーシング化の流れの中で物流業務を代行することで、高品質で高効率な業務や物流コストの低減につながるのです。

 

物流業界の今後

物流業界において、今後もさらに人材不足の解決に向けて注力することが求められます。

若手や女性ドライバーの確保など新たな人材の確保のほか、物流システムの導入や倉庫作業の自動化など、ICTを駆使した物流システムの構築・導入を進めていく必要があるでしょう。

 

このように、AIやloTなどのデジタルテクノロジーを活用して物流の最適化を目指すことを「スマートロジスティクス」と呼び、今後の物流業界において欠くことのできないものとなりそうです。

 

物流業界の今後については、「物流業界の今後は?現状の動向と課題、将来性について詳しく解説!」でもご紹介しています。

あわせてご覧ください。

 

 

物流の仕組みと今後の課題を確認しておこう

物流とは企業(生産者)が商品を消費者へ届ける過程のことで、商品が消費者に届くまでの仕組みには、「保管」「荷役」「包装」「流通加工」「情報管理」「輸送配送」という機能があります。

 

商品を滞りなく運ぶためには、どれも欠くことができないフローで、これらすべての機能を一貫して「物流」といいます。

 

現在、EC市場の拡大などによって配送量が増加し、物流業界の市場規模は拡大しています。

物流業界において大きな課題となっているのが、慢性的な人材不足と非効率な業務です。

 

今後はこれらを解決するためにも、物流業務を第三者である企業が受託・実行する「3PL」や、デジタルテクノロジーを活用して物流の最適化を目指す「スマートロジスティクス」の導入が必要不可欠となるでしょう。

 

課題はありながらも、着実に進化を続けている物流業界の仕事は、社会貢献性を感じながらやりがいが持てる仕事といえるでしょう。

ぜひ、物流業界への就職にチャレンジしてみてくださいね。

この記事を書いた人

キチナングループ株式会社 経営企画部 採用担当中谷 充孝

2020年新卒入社。キチナングループ株式会社 経営企画部採用担当。入社は大阪にある倉庫事業部でしたが、2021年12月より経営企画部に異動し採用担当として活動中。カメラが趣味です。旅行や遊びの際は基本的にカメラ持ち歩いています!カメラサークルに入るか検討中。
なににおいても楽しむことが大事だと思っています!

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