こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当中谷です。
社会インフラとして重要な役割を担っている運送会社。
運送会社は大きく3つの分野「陸運」「海運」「空運」に分類され、それぞれ特徴や仕事内容はさまざまです。
今回は、物流業界における陸運・海運・空運それぞれを詳しく解説!
仕事内容やそれぞれの分野に向いている人の特徴も紹介しますので、物流業界を目指す就活生はぜひ参考にしてみてくださいね。
では、物流業界の「陸運」「海運」「空運」それぞれには、どんな仕事があるのでしょうか。
それぞれの分野に向いている人の特徴を交えながら解説していきます。

物流業界の「陸運」「海運」「空運」の違いは?
社会インフラとして、私たちの生活に欠かせない物流業界。 そんな物流業界は、生産物流や販売物流などの多くの領域に分かれており、さらにこの領域にまたがるようにして、多くの事業者が協力し合って成り立っています。 1社1社が自社の仕事だけに集中しているのではなく、さまざまな役割を果たしながら私たちの生活を支えてくれているのが物流業界の特徴です。 物流業界の仕事内容については、「物流業界の仕事内容を詳しく!必要なスキルやメリット・デメリットも解説」もチェックしてみてくださいね。 数ある物流業界の仕事の中でも、荷物の運送を専門としているのが運送会社です。 インターネットサービスや通販事業が私たちの生活に当たり前となった今、運送会社は今まで以上に重要な役割を果たしているといえるでしょう。 実際、運送にかかるコストは、物流コストの中でも多くを占めています。 では、運送会社の3つの分野「陸運」「海運」「空運」の違いやそれぞれの特徴を解説していきます。「陸運」の特徴・代表的企業・現状は?
トラックや鉄道など、陸路を使用して荷物を運ぶ「陸運」。 通販で購入したものや手紙などを個人宅に届けたり、産業品を生産者からメーカーに運んだり、展示品や美術品を会場まで運んだり、扱う荷物の種類はさまざまです。 「ヤマト運輸」や「佐川急便」、「日本郵便」など、聞いたことのある企業も多いのではないでしょうか。 宅配便は陸運業者が担っていることが多いため、私たちの生活に1番身近な運送会社ともいえるでしょう。 陸運の近年の動向として特徴的なのは、「3PL(スリーピーエル)」を導入する企業が増えていることです。 3PLとはサードパーティーロジスティクスの略で、流通に必要な機能を全て行うアウトソーシングサービスを指します。 3PLを導入することで陸運業者は従来の運送業務だけでなく、倉庫業や流通加工などの工程を一括で請け負えるようになり、収益を拡大させることができます。 3PLは、依頼する側にとっても「1つの物流企業に一括で任せられるため負担が減る」というメリットがあるんですよ。 インターネットサービスや通販事業のさらなる拡大に伴う宅配需要の増加に加えて3PLへの移行により、陸運市場は今後さらに拡大するでしょう。「海運」の特徴・代表的企業・現状は?
「海運」はその名の通り、海上で船を使って荷物を輸送します。 周りを海で囲まれている日本にとって、輸出入に欠かせない手段です。 海運は、日本国内の輸送を行う「内航海運」と、出発地・到着地のいずれかが海外である「外航海運」の2種類があります。 また、荷物の輸送だけでなく、船をレンタルしてリース料を得て収益を上げる事業者もいます。 世界の貿易のほとんどは海運が担っているともいわれているくらい、世界貿易にとって海運は欠かせない存在。 日本の主力企業としては「日本郵船」「川崎汽船」「商船三井」などが挙げられるでしょう。 海運は他の手段と比べて輸送に時間がかかるというデメリットがある一方、「一気に大量の荷物を運べる」「輸送コストが安い」というメリットがあります。 そのため、自動車や重電機などの大型で重量がある製品や、石油、鉄鉱石などの資源の輸送に使われることが多いです。 輸送する荷物の形状に合わせ、コンテナ船やタンカーなど、船舶の種類が変わります。 海運は主に世界貿易に利用されるため、良くも悪くも世界経済や原油価格の影響を受けます。 最近でも、新型コロナウイルス感染症の拡大や驚異的な円安などの影響を受けており、安定しにくい業界ともいえるでしょう。 しかしその一方で世界情勢を逆手に取り、利益をアップさせている企業があるのも事実です。 今後も世界情勢の影響を上手く活用しながら業績を拡大させていけるかどうかが、海運業者としての成功のカギといえます。「空運」の特徴・代表的企業・現状は?
主に飛行機を使用し、モノやヒトを運ぶ「空運」。 陸運や海運と比較して輸送にかかる時間が短いため、緊急性の高い物や、小型で軽量かつ高価な製品、花や生鮮食品など鮮度が重要な物、薬品などを輸送するのに適しています。 高額かつ希少性のあるものの輸送にも利用されますが、空運は輸送コストがかかります。 そのため、景気状況によっては空運で輸送していたものを海運に切り替えられるリスクがあります。 日本や世界の景気によって利益に大きな差が出るのが、空運の特徴です。 日本の代表企業としては、航空会社の「全日本空輸(ANA)」や「日本航空(JAL)」、「スカイマーク」などが挙げられるでしょう。 航空会社とやり取りをしながら荷主から輸送業務を受託するフォワーダー企業「日本通運」や「郵船ロジスティクス」、空陸一貫輸送が可能な企業「OCS」なども空運業者の1つです。 最近ではアメリカの空運業者「FedEx」が中国に営業所を設立するなど、新興国市場が強化されています。 日本の空運業者が海外の大手企業に打ち勝っていくためには、陸運や海運との連携体制が重要だといえるでしょう。物流業界の「陸運」「海運」「空運」それぞれの仕事内容も解説

「陸運」の仕事内容・向いている人
陸運の主な仕事としては、以下が挙げられるでしょう。- 倉庫管理者
- 倉庫での作業員(入荷・保管・検品・出荷など)
- トラックドライバー
- 鉄道の運転士
- 国内企業への法人営業 など
「海運」の仕事内容・向いている人
海運の主な仕事は、以下のとおり。- 航海士・船乗り員
- 通関士
- 造船や船舶保守などの技術職
- 国内外の企業への法人営業 など
「空運」の仕事内容・向いている人
空運の主な仕事としては、以下が挙げられます。- 通関の代理業務
- 航空機の操縦士
- 航空整備士
- 法人営業
- パイロット
- 航空運航管理者 など
物流業界の陸運・海運・空運の違いを理解して就活に臨もう
私たち消費者の生活に欠かせない物流業界。 物流業界にはそれぞれの役割を全うする企業が数多くありますが、中でも荷物の運送を専門としているのが運送会社です。 インターネットサービスや通販事業が私たちの生活に欠かせなくなっている今、運送会社は社会インフラとして重要な役割を担っています。 そんな運送会社は「陸運」「海運」「空運」の3つに分類され、それぞれ特徴や仕事内容が異なります。 例えば陸運なら倉庫管理者やドライバー、海運なら船乗り員や通関士、空運ならパイロットや航空整備士などが挙げられます。 就活の際には物流業界全体はもちろん、陸運・海運・空運の違いとそれぞれの仕事内容、向いている人の特徴を理解しておく必要があります。 自分の強みや理想なども交えながら、将来性を見据えて業界研究を行なってみてくださいね!この記事を書いた人

中谷 充孝
キチナングループ株式会社 経営企画部 採用担当
2020年新卒入社。キチナングループ株式会社 経営企画部採用担当。入社は大阪にある倉庫事業部でしたが、2021年12月より経営企画部に異動し採用担当として活動中。カメラが趣味です。旅行や遊びの際は基本的にカメラ持ち歩いています!カメラサークルに入るか検討中。 なににおいても楽しむことが大事だと思っています!