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2022.04.07

荷姿とは?荷姿の種類や特徴を詳しく解説!

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの末次です。

 

物流業界ではよく耳にする「荷姿(にすがた)」という言葉ですが、聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。

簡単に言うと荷物が梱包されている状態のことを指しますが、実はその種類や特徴はさまざまです。

 

そこで今回は、荷姿とは何かを解説するとともに、荷姿の種類や特徴を紹介!

荷物の輸送を依頼する際に知っておきたい、荷姿の適切な選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

荷姿とは?

「荷姿(にすがた)」とは、荷物を輸送する際の外観を表す用語で、主に物流業界で使用されています。

荷物が輸送される際、ほとんどの場合は梱包されているので、梱包の状態を表している言葉と考えても問題ありません。

 

ダンボール、ドラム缶、紙袋などといったように荷姿にはさまざまな種類がありますが、内容物に適した荷姿を選ぶことが重要です。

そうすることで、ドライバーの輸送効率が上がったり、荷物が破損するリスクを減らしたりできます。

 

 

荷姿の種類とその特徴についても知っておこう

荷姿は、梱包材の素材や梱包の仕方によってさまざまな種類があります。

 

荷姿に使われている素材

まずは荷姿の素材からいくつかの種類を紹介します。

 

私たち消費者が「荷物」と聞いて1番馴染み深いものが「紙」を利用した荷姿かもしれません。

ダンボールや紙袋などで荷物を梱包します。

 

非常に軽量なのがメリットで、扱いやすいことからさまざまな場面で利用されています。

しかしその強度に弱点があり、湿気が多い場所や長時間積み上げられるような場面には適していないと言えるでしょう。

 

木材

利用者側からすると馴染みがないかもしれませんが、木材も梱包容器として一般的に使われることが多い素材です。

 

熱を加えたり穴を空けたりして加工がしやすいことが特徴で、大量発注でなくても対応できることから、さまざまな場面で利用されています。

 

金属(スチール・アルミ)

スチールやアルミなどの金属も荷姿としてよく使用されています。

 

組み立てや開封作業が簡単で、素材自体が非常に薄いため多くの荷物を一気に運ぶ際に体積を減らせるというメリットも持ち合わせています。

 

荷姿の梱包の種類

次に、荷姿の梱包方法について紹介します。

 

密閉箱

現在、さまざまな場面で最も利用されているのが「密閉箱」です。

密閉箱とは、木材や金属の板を貼り合わせて作成された箱で、中に荷物を収納することができます。

 

使用する素材にもよりますが、しっかりと密閉されるため防水効果や盗難防止効果が高いです。

多くの物流業界やドライバーが扱っているため、輸送実績も問題ないでしょう。

 

すかし箱

木材や金属の板を使用することは密閉箱と変わりませんが、箱の表面が網目状になっている梱包を「すかし箱」といいます。

 

防水機能はありませんが、使用する素材の材料費が抑えられることがメリットです。

 

パレット梱包

段ボールなどの素材ですでに梱包された荷物を、ひとつにまとめて固定する梱包方法を「パレット梱包」といいます。

形の異なる小荷物をひとまとめにでき、荷崩れがしにくいことが特徴です。

 

また、外から透明の防護フィルムを被せることが多く、荷物や在庫の確認がフィルムの外からでもしやすいことがメリットです。

 

スキッド梱包

段ボールや木箱などのように荷物を梱包材で包むのではなく、木材やスチールで作られた腰下(スキッド)の上に荷物を固定する梱包方法です。

コンテナを外装容器として利用するケースもあります。

 

材料費を減らせるためコスト削減はしやすい荷姿ですが、荷物の上積みができないぶん全体の積載量は多くありません。

小さい荷物をいくつか運ぶというより、大きな荷物を少数輸送することに向いている荷姿と言えるでしょう。

 

バリア梱包

バリア材という、防水性が高く湿気を通しにくい材料で製品を完全に覆う梱包方法です。

さらにバリア内の空気を抜いたうえで乾燥剤を入れるので、錆を発生させたくない荷物の輸送に向いています。

 

緩衝梱包

包装容器の中に緩衝材を入れることで、輸送中の振動や衝撃を和らげる梱包方法です。

 

エアキャップ・発泡スチロール・発泡シート・気泡シートなどが有名ですが、荷物の形に合わせて自由に成形できる「パルプモールド」もよく使用されている緩衝材です。

 

 

荷姿の適切な選び方

荷物を送る際にどんな荷姿を選べばいいのかは、製品の性質・輸送手段・物流コストなどによって変わってきます。

 

また、輸出と国内輸送によっても適した荷姿は異なります。

 

梱包する製品の性質によって決める

荷物が輸送中に破損したり変形したりするリスクを避けるために、梱包する荷物の性質を考えて荷姿を選びましょう。

 

湿気を避けたい場合は密閉箱やバリア梱包、破損しやすい商品の場合は緩衝梱包、というように選びます。

 

輸送手段によって決める

荷姿の選び方として、輸送手段によって決めるというのも1つの方法です。

トラックで運ぶのか、船や飛行機を使うのか、海外への輸出・国内輸送の場合も海上か航空かによって適切な荷姿は異なります。

 

【輸送方法別のおすすめの荷姿】

  • トラック(陸上):揺れ対策ができる緩衝梱包やパレット梱包
  • 船(海上):揺れ対策に加え、湿気対策ができるバリア梱包
  • 飛行機(航空):重量対策ができる段ボールやすかし箱

 

物流コストによって決める

荷姿を選ぶ際には、梱包にかかる材料費や輸送にかかるコストを考えることも大切です。

必要以上に梱包にお金をかけてしまうと、過剰梱包になるだけでなく梱包材の廃棄コストもさらに追加されることとなってしまいます。

 

 

荷姿は種類が豊富!適切に選んで荷物を発送しよう

物流業界でよく耳にする「荷姿」とは、荷物を輸送する際の外観を表す言葉で、主に物流業界で使用されています。

荷物の梱包の状態を表している言葉と考えても問題ありません。

 

ダンボール、ドラム缶、紙袋などといったように荷姿の素材や梱包方法にはさまざまな種類がありますが、それぞれにメリットやデメリットが存在します。

 

それぞれの特徴を把握して、内容物や輸送手段、物流コストを総合的に判断して適した荷姿を選ぶことが重要です。

荷物を梱包する際には、複数の荷姿を検討して適切な荷姿を選ぶよう心がけましょう。

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部 部長末次 正人

1996年新卒入社。キチナンロジスティクス株式会社 営業部。入社してからは茨城県や大阪府など様々な場所で配車や営業を経験。プライベートでは家族との時間を大切にしています。趣味はゴルフと食べ歩き。好きな言葉は「感謝」。

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