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2023.11.06

在庫管理を改善するには?対策や改善事例をご紹介

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの三村です。

 

在庫管理が適切にできていないと在庫の過不足や作業の煩雑化などにつながり、会社の利益を損ねてしまいます。

つまり、在庫管理は利益の最大化に対して重要なポイントなのです。

 

そこで今回のコラムでは、在庫管理における課題と改善のための対策をご紹介。

在庫管理を改善する取り組み事例についてもご紹介します。

在庫管理

 

 

在庫管理とは?企業が抱える課題もチェック

在庫管理とは、材料や資材、製品など必要な物(在庫)を、必要なときに、必要な状態で、必要な量を供給できるよう管理する、一連の取り組みのことをいいます。

在庫を入庫し、過不足なく状態を損ねないように保管し、必要な数をピッキングして出庫します。

 

利益の最大化のためにも、在庫管理は重要なポイントです。

しかし、企業によって在庫の種類や状態はさまざまで、たくさんの種類や数を管理している場合、在庫管理は複雑な業務になってきます。

 

多くの企業では在庫管理に対して以下のような課題を抱えています。

 

課題①データ上の在庫数と実際の数が合わない

入出庫時や棚卸時の伝票で、記入漏れや記載間違い、数え間違いなどが起こると発生してしまいます。

在庫の数や種類が多い、入出庫が頻繁といった状況では特に発生しやすいでしょう。

 

課題②在庫の過不足が発生する

在庫数を間違えていたり、発注や管理が適切でなかったりすると、在庫の過不足が発生します。

在庫不足は機会損失や信用の失墜に、過剰在庫は管理スペースや管理コストの増大につながってしまいます。

 

課題③作業が属人化する

発注のタイミングや保管場所、作業フローなどで定型化しにくい業務が多いと、仕事が属人化しやすいです。

特定のスタッフに負担が集中したり、担当者が辞めると円滑な在庫管理ができなくなったりする恐れがあります。

 

課題④人材不足により作業負担が大きい

在庫管理では棚卸やピッキングなど大変な作業が多く、人材不足の現状も相まって担当者の作業負担も大きいです。

人材不足の中では作業効率が伸びず、ヒューマンエラーのリスクも増えてしまいます。

 

 

在庫管理を改善するための対策

課題の多い在庫管理を改善するためには、正確な在庫数の把握と業務の効率化が欠かせませせん。

具体的には以下のような流れで対策してみましょう。

 

在庫数の正確な把握

在庫管理の改善は、現状を正しく把握するところから始まります。

商品在庫数をリアルタイムで把握し、在庫数や入出庫の動きを把握しましょう。

ハンディターミナルや在庫管理システムなどのツールを導入すると、正確性や効率がアップします。

 

適正在庫の設定

適正在庫とは、在庫不足が発生しない最低限の在庫数です。

過去の販売実績や入出庫データなどを分析して適正在庫を設定し、需要変動や発注リードタイムも踏まえて適正在庫を下回らないように管理しましょう。

 

ロケーション管理方法の見直し

ロケーションとは在庫の置き場所のことです。

現在のロケーション管理が適切かどうか再検証し、改善の余地があればロケーション管理の方法を見直します。

適切なロケーション管理をすることで、在庫管理が効率的になり、出荷業務もスムーズになるでしょう。

 

主なロケーション管理方法には以下のようなものがあります。

 

固定ロケーション

商品ごとに置き場所を決める方法。

置き場所が明確でピッキングがスムーズにできるというメリットがありますが、在庫が減るとスペースのムダが発生します。

 

フリーロケーション

空いているスペースに商品をどんどん入れていく方法。

スペースを有効活用できますが、どこに何があるのか分かりにくくなる可能性があります。

 

ダブルトランザクション

保管エリアとピッキングエリアに分けて管理する方法。

固定ロケーションとフリーロケーションの良いとこ取りの方法で、柔軟な対応が可能です。

 

なお、出荷業務の効率化については「出荷業務を効率化!起こりやすい問題や効率アップの方法をご紹介」でも詳しくご紹介しています。

 

 

在庫管理の改善事例

システム管理

在庫管理における課題を改善した企業の取り組み事例をご紹介します。

 

過剰在庫・欠品の防止

課題

扱っている資材の種類が多く、商品によって出荷頻度も異なるため、在庫数を管理しきれずに重複発注や欠品などのトラブルが度々起きるという課題を抱えていました。

 

改善方法

重さで在庫数を管理するシステムを導入し、数を数えなくても在庫数をチェックできる体制に改善。

資材ごとに閾(しきい)値を設定し、数が下回った時点で自動発注をかける機能も活用しています。

 

業務効率化

課題

保管倉庫が離れているため、在庫確認に移動の時間や手間がかかり、さらに在庫数も多いため、在庫管理に多くの時間が割かれていました。

 

改善方法

在庫管理システムを導入し、都度倉庫に足を運ばなくても在庫確認が可能になり、作業工数が1/3まで圧縮。

在庫を取り出す際に紙の出荷伝票に記載する必要もなく、記載漏れなどのミスもなくなりました。

 

 

在庫管理の改善対策と事例を知って活かそう

在庫管理は企業の利益最大化のためにも重要な業務です。

しかし、複雑で手間のかかる業務のため、担当者への負担も大きく、在庫の過不足やデータとの相違、作業の属人化などの課題を抱える企業も少なくありません。

 

在庫管理を改善し効率化するためには、正確な在庫数の把握と適正在庫の設定、適切なロケ―ション管理が欠かせません。

在庫管理システムを導入して在庫管理を改善した事例も多くあるので、ぜひ事例を参考に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

また、在庫管理業務をプロの物流業者へ委託してしまうのも選択肢の一つ。

キチナングループでは、入庫から配送、輸送まで一貫した在庫管理に対応する倉庫保管サービスを提供しています。

 

商品の特性と要望に合わせて物流業務の最適化を提案しますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

 

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部 課長三村 和弘

2021年中途入社。キチナンロジスティクス株式会社営業部。趣味はゴルフと磯釣りで、休日は妻とゴルフの練習に行ったり、職場仲間と打ちにいくこともしばしば。特技は早起きです。好きな言葉は「誠心誠意」。

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