
倉庫保管料の三期制とは?一期制・二期制との違いも
三期制とは倉庫保管料の算出方法の一つで、1カ月を「1日~10日」「11日~20日」「21日~末日」までの3つの期間に分けて計算するものです。 算出方法にはそのほかに一期制と二期制があります。 一期制は1カ月を期間に分けず計算する方法。 二期制は「1日~15日」「16日~末日」の2つの期間に分けて計算する方法です。 保管料を計算する数量単位には「個建て」「坪建て」「パレット建て」「重量建て」「容積建て」の5つがあります。 なお、三期制で保管料を算出する際は、保管商品を個数単位で計算する「個建て」料金方式が主に使われています。 5つの料金の単位については「倉庫の保管料の料金体系を解説!計算方法も知っておこう」のコラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。保管料は物流コストの一つ
物流コストは「輸送料」「保管料」「作業料」の3つに分類され、保管料はそのうちの一つ。 保管料は物流コスト全体の約16%を占めるといわれ、そう大きな割合ではないように感じますが、保管商品の内容や数量、契約内容などによって費用の差が出やすいものです。 そのため、適切な算出方法を採用することによってコスト削減を図れるでしょう。三期制の倉庫保管料の計算方法
三期制では1期あたりの保管料をそれぞれ計算し、3期分の保管料を合計することで1カ月の保管料金が算定されます。 1期あたりの保管料の計算式は以下の通りです。 1期あたりの保管料 =(前期末の在庫数 + 今期入庫数) × 保管単価 具体的な例を挙げて計算してみましょう。 (例)保管単価:100円(個)- 1期:繰越在庫数10 出庫数2(1期末 在庫数8)
- 2期:入庫数5 (2期末 在庫数13)
- 3期:入庫数20 出庫数10(3期末 在庫数22)
- 1期の保管料:10個 × 100円 = 1,000円
- 2期の保管料:(8個+5個) × 100円 = 1,300円
- 3期の保管料:(13個+20個) × 100円 = 3,300円
倉庫保管料の三期制にはどんなメリット・デメリットがある?

倉庫保管料の三期制は保管数に応じた算出ができる料金体系
倉庫保管料の三期制とは保管料の算出法の一つで、1カ月を「1日〜10日」「11日〜20日」「21日~末日」の3つの期間に分けて計算する方法です。 1期あたりの保管料は、「(前期末の在庫数+今期入庫数) × 保管単価」の計算式で計算されます。 三期制は数量に応じて料金が変動するため、保管量が少ないときには保管料を抑えられるのがメリット。 しかし、保管量は「前期末の在庫数+今期入庫数」で計算するため、入出庫が頻繁な倉庫の場合は小さな倉庫でも保管量が高額になる可能性があります。 そういった場合は倉庫面積を基準に保管量を計算する「坪建て」の料金体系を採用するなど、自社に合った料金体系にすることでコスト削減を図れますよ。 キチナングループでは、物流アウトソーシングサービスを提供しています。 商品の特性と要望に合わせて物流業務の最適化を提案しますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。この記事を書いた人

三村 和弘
キチナンロジスティクス株式会社 営業部 課長
2021年中途入社。キチナンロジスティクス株式会社営業部。趣味はゴルフと磯釣りで、休日は妻とゴルフの練習に行ったり、職場仲間と打ちにいくこともしばしば。特技は早起きです。好きな言葉は「誠心誠意」。