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2023.10.23

物流センターのTC1型・TC2型とは?特徴や違いをチェック

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの末次です。

 

物流センターはその形態や役割によっていくつかの種類に分けられます。

入荷した商品の仕分けを主な役割とする物流センターは「TC(通過型物流センター)」といい、TCはさらにTC1型・TC2型の2つに分類されます。

 

今回のコラムでは物流センターのタイプ「TC」についてご紹介

TC1型・TC2型の特徴や役割、違いについても詳しく解説します。

物流センター

 

 

そもそもTCとは何?どんな物流センター?

TCとは物流センターの種類の1つで、Transfer Center(トランスファーセンター)の略です。

日本語では「通過型物流センター」といいます。

 

TCの主な役割は、入荷した商品の仕分けです。

仕分け(必要に応じて開梱・検品も行う)の作業をTCに集約し、配送の効率化を図ることが目的。

基本的にTCでは在庫を保持しないので、保管コストも最小限に抑えられます。

 

TCに入荷した商品は、検品をしたあと保管されることなくそのまま出荷先ごとに仕分け・積み替えされ、出荷・配送されます。

コンビニエンスストアチェーンの物流センターなどが、TCの代表的な例でしょう。

 

物流センターの6つの種類を確認

物流センターは役割や作業内容によっていくつかの種類に分けることができます。

TCを含む代表的な6つの種類をご紹介します。

 

①DC

Distribution Center(ディストリビューションセンター)の略で、日本語では「保管型物流センター」といいます。

たくさんの在庫を比較的長期間保持する物流センターとしては最も一般的なタイプで、在庫管理を主な役割としています。

 

②TC

Transfer Center(トランスファーセンター)、通過型物流センターです。

商品の仕分けを主な役割としていて、在庫の長期保持は基本的には行いません。

 

③FC

Fulfillment Center(フルフィルメントセンター)の略で、物流のスタートからゴールまでをすべて一括して対応する物流センターです。

インターネット通販の物流センターとして最近増えているタイプで、受注・決済・商品管理・ピッキング・配送までを物流センターで一括対応します。

 

④PC

Process Center(プロセスセンター)の略で、加工型の物流センターです。

値札付け、軽量、パック詰め、肉や魚の加工など、これまでは各店舗で行なっていたような加工を物流センターに集約しています。

 

⑤配送センター

トラック輸送の拠点としての物流センターです。

入荷商品を配送先ごとに仕分け・積み替えし、出荷・配送します。

 

⑥デポ

配送センターの小型タイプです。

配送センターと比較して担当エリアや配送先が小規模な分、小ロットで頻繁な入出庫に対応する傾向があります。

 

物流センターの種類や作業内容については「物流センターの種類をわかりやすく解説!業務の流れもチェック」でもご紹介しています。

役割による分類や、立地の考え方による分類など詳しく解説しているので、ぜひこちらもご覧くださいね。

 

 

物流センターのTC1型・TC2型の特徴と違い

荷物運搬

物流センターのTCは、さらにTC1型とTC2型に分類できます。

TC1型とTC2型の大きな違いは、入荷元からの商品の納品方法と、工程にピッキングを含むかどうかです。

 

TC1型とTC2型の特徴や主な役割を解説しますね。

 

TC1型

TC1型の物流センターには、工場などの入荷元より発送先店舗別などに梱包された商品が納品され、入荷商品を開梱・検品し、発送先ごとに仕分けをして発送します。

今までは工場などが各店舗へ納品していたものを、TC1型へ一括納品している状態といえます。

 

商品は発送先ごとに仕分けられた状態、または入荷ロットで発送先に仕分けができる状態で入荷されるため、ピッキングは不要です。

 

なお、開梱・検品をせずに仕分け・積み替えのみの場合もあり、これを「クロスドッキング」といいます。

 

TC1型と配送センターの違い

TC1型の物流センターにて検品せず仕分け・積み替えのみなら、配送センター業務内容は同じです。

しかし、TC1型と配送センターは、その目的や管轄、費用の考え方に違いがあります。

 

TC1型は物流業や倉庫業、または自社倉庫を運用する企業の管轄で、目的は品質管理と業務効率化によるコスト削減です。

費用については管理費・作業量と運賃は別々に考えられています。

 

一方、配送センターを管轄するのは運送会社で、目的は効率的な配送です。

配送センターのコストは、運賃の中に作業料も含まれることが一般的です。

 

TC2型

TC2型の物流センターには、複数の配送先分の商品が総量でまとめて入荷します。

 

開梱・検品後は納品先別に商品をピッキングし、仕分け・積み替え、発送します。

配送先から発注を受けて商品補充を行う場合などにTC2型の物流センターで対応するケースが多いです。

 

業務工程にピッキングが含まれるため、入出庫情報や配送先情報を細かく管理する必要があり、倉庫管理の手間は大きくなります。

商品の搬出入もTC1型より頻回となるでしょう。

 

 

物流センターTC1型・TC2型の特徴と違いを理解しよう

TCとは通過型物流センターで、商品の仕分け作業を集約して倉庫業務や配送を効率化するのが目的です。

 

TCはさらにTC1型とTC2型の2つに分類できます。

TC1型は入荷ロットのまま配送先ごとに仕分けできるのでピッキングがなく、TC2型は総量でまとめて入荷されるので検品のあとにはピッキングの作業が必要となります。

工程にピッキングが含まれるTC2型では倉庫管理の手間は大きくなります。

 

倉庫管理や物流業務の効率化、コスト削減には、物流アウトソーシングサービスの利用もおすすめです。

キチナングループでは、物流アウトソーシングサービスを提供しています。

商品の特性と要望に合わせて物流業務の最適化を提案しますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

 

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部 部長末次 正人

1996年新卒入社。キチナンロジスティクス株式会社 営業部。入社してからは茨城県や大阪府など様々な場所で配車や営業を経験。プライベートでは家族との時間を大切にしています。趣味はゴルフと食べ歩き。好きな言葉は「感謝」。

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