こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの三村です。
物流コストの削減は多くの企業にとって重要な課題となっています。
特に近年は燃料費や人件費の高騰により、物流費の見直しが急務といえるでしょう。
その中で「梱包資材」は見落とされがちな部分ですが、実はコストダウンの大きな余地を秘めている部分でもあります。
今回は、梱包資材の見直しによって物流コストを削減するための具体的な方法や、なぜ今梱包資材のコストダウンが求められているのかについて詳しく解説します。
梱包作業や資材選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
適切な梱包資材が物流コストの削減につながる!
物流の基本機能の一つである「包装」に分類される梱包は、製品の品質保持や輸送効率化のために欠かせないプロセスです。
物流の6大機能(輸送・配送、保管、包装、荷役、流通加工、 情報処理)に含まれる包装において、梱包は重要な役割を果たしています。
近年は、多くの企業が梱包の見直しを行い、品質を落とさずにコストダウンを実現しようとする動きが活発になっています。
梱包資材のコストダウンの方法
梱包資材のコストダウンを実現するためには、さまざまな視点からのアプローチが必要です。
多くの企業で効果を上げている具体的な方法をご紹介します。
梱包資材の素材の見直し
従来から使用している素材が本当に最適かどうかを再検討しましょう。
例えば、木箱梱包から強化段ボール梱包への変更が効果的な場合があります。
強化段ボールは軽量で扱いやすく、開梱作業も簡易なため、さまざまな製品の梱包に活用できます。
また、リサイクル・リユースが可能なため、環境への配慮という点でも優位性があります。
商品の特性に合わせて、適切な素材を選択することが重要です。
過剰包装の削減
多くの企業で、実は「過剰梱包」になっているケースが多く見られます。
梱包を頻繁に見直さないため、最初に製品を梱包した際に、不安から必要以上に梱包してしまった仕様を継続していることがあるのです。
商品の特性を正確に把握し、実際に必要な梱包レベルを見極めることで、使用する資材の量を適正化できます。
これにより資材コストを削減しながら、環境負荷も軽減できます。
梱包資材のサイズ・重量の最適化
ユニット化やダウンサイズといった仕様変更は輸送コスト削減に最も効果的です。
例えば、段ボールのサイズを見直すことで、一度に運べる量が大きく変わることがあります。
梱包のサイズや重量を最適化することで、輸送時の積載効率が向上し、輸送コストの削減につながります。
特に輸送頻度や量が多い場合、この効果は大きくなります。
梱包作業の自動化・省人化
梱包作業の効率化による人件費の削減も重要なポイントです。
自動梱包機の導入や、組み立てや封かんが容易な段ボールの採用などによって、作業効率を向上させることができます。
自動梱包機の導入は初期投資が必要ですが、長期的には作業効率の向上、人件費の削減、さらには人的ミスの減少にもつながります。
また、作業手順を標準化し、すべての作業者が同じ方法で効率良く梱包できるようにすることも重要です。
作業環境の整理整頓や動線の最適化も、梱包作業の効率化に大きく貢献するでしょう。
梱包方法の見直し
同じ商品でも、梱包方法を変えることでコスト削減が可能な場合があります。
例えば、個別梱包からまとめての梱包に変更したり、パレット梱包を採用したりすることで、使用する資材量を減らし、作業効率も向上できます。
物流業者へ相談
梱包の見直しでは、プロフェッショナルである物流会社に依頼するのも選択肢の一つです。
特に工業包装技能士がいる会社を選ぶことが推奨されています。
工業包装技能士は、顧客の要望に基づいて最適な梱包資材を選定し、梱包仕様を設計する専門家です。
ニーズをきちんとくみ取り、意図を理解した提案ができる会社を選ぶことが重要です。
なぜ梱包資材のコストダウンが求められている?

近年、多くの企業が梱包資材のコストダウンに取り組んでいますが、その背景にはさまざまな要因があります。
梱包資材のコストダウンが求められる理由を理解することで、自社の課題解決に向けた適切なアプローチを見つけることができます。
物流費の高騰
物流の3大コストとして輸送費、人件費、保管費が挙げられ、これらは燃料費の高騰や人手不足の影響を受け、上昇を続けています。
輸送費の増加が続く中、企業はコスト削減の一環として梱包資材の見直しを行い、輸送効率の向上を図る必要があります。
ECの拡大に伴い、今後はさらなるリードタイムの短縮や配送料金の無料化などの差別化が不可欠です。
全体費用を増加させないためにも、物流業務の効率化によるコスト削減が不可欠となっています。
資材価格の上昇
梱包資材の原材料である製紙・古紙・原油が値上がりしていることから、梱包材の原価率が高くなっています。
また、梱包材は付加価値を付けることが難しく、コスト削減の取り組みが重要となっています。
このような状況下では、梱包資材の使用量を削減したり、より効率的な調達方法を検討したりする必要があります。
例えば、発注ロットの見直しや梱包資材の種類の集約などが効果的です。
人件費の増加
人手不足による輸送費の高騰は物流コストに大きな影響を与えています。
梱包作業は労働集約的な側面があり、人件費の上昇は直接的にコスト増加につながります。
このため、梱包作業の自動化や効率化、さらには梱包資材自体の使いやすさを向上させることが求められています。
作業の標準化や自動梱包機の導入なども有効な対策です。
環境規制の強化
SDGsの観点から資材の選定や処理において環境配慮が求められる傾向が強まっています。
特に海外出荷の場合、環境配慮への対応は重要な課題となっています。
繰り返し使用できるリターナブル資材を使用した梱包に関する相談も増えており、環境に配慮した梱包への転換が進んでいます。
環境配慮への取り組みは、企業イメージの向上にもつながるため、コストダウンと環境配慮を両立させる方法が求められています。
企業の社会的責任
環境配慮へのアクションは、世界が目指す循環型社会の実現に貢献する企業としてのアピールにつながります。
梱包資材のコストダウンと環境配慮を両立させることは、企業の社会的責任の観点からも重要です。
例えば、木箱梱包の一部を段ボールに変更することで、廃材処理のコストを削減しつつ、環境負荷も軽減できます。こうした取り組みは、企業の社会的責任を果たしながらコスト削減も実現する好例といえるでしょう。
梱包と包装の違いについてさらに詳しく知りたい方は、こちらのコラムもぜひご覧ください。
梱包とは?包装との違いや梱包方法、流れを解説
梱包資材のコストダウンで物流効率化を実現
梱包資材のコストダウンは、単に資材費を削減するだけでなく、輸送効率の向上や破損率の低減、環境負荷の軽減など、多面的なメリットをもたらします。
梱包資材の見直しによるコスト改善の効果は、企業にとって価値の高いものです。
特に重要なのは、現状の梱包の状況全体を見直すことです。
過剰梱包になっていないか、資材のサイズや素材は適切か、作業効率を高める余地はないかなど、多角的な視点で検討しましょう。
梱包資材のコストダウンは一度きりの取り組みではなく、継続的な改善が重要です。
定期的に梱包方法を見直し、物流環境の変化に合わせて最適化を図ることで、長期的なコスト削減と競争力の強化につなげていきましょう。
また、自社だけでの検討が難しい場合は、専門の物流業者に相談することも有効です。
キチナングループでは、物流アウトソーシングサービスを提供し、お客様の商品特性や要望に合わせた最適な物流ソリューションを提案しております。
梱包資材のコストダウンに関するご相談も、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
三村 和弘
キチナンロジスティクス株式会社 営業部 課長
2021年中途入社。キチナンロジスティクス株式会社営業部。趣味はゴルフと磯釣りで、休日は妻とゴルフの練習に行ったり、職場仲間と打ちにいくこともしばしば。特技は早起きです。好きな言葉は「誠心誠意」。









