こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの津田です。

物流倉庫や物流センターの立地について、どのような条件の場所なら利用しやすいか考えたことはあるでしょうか?
利用しやすく、コスト削減につながる立地なら、物流ビジネスにもプラスの影響を与えてくれるはずです!

そこで今回は、倉庫や物流センターの立地が物流業務にどのような影響を与えるのか、立地の分類や選び方などを解説します。

物流倉庫・物流センターの立地の重要性とは

物流倉庫・物流センターの利用を検討する場合、利用の際に受けられるさまざまなサービスだけでなく、立地も物流ビジネスに大きな影響を与える可能性があります。

立地の選び方で、特に大きな影響を受けるのはコスト面です。
日本ロジスティクス システム協会の調査によると、物流コストの内訳は輸送費が59.05%、保管費が16.43%を占めています。
物流コストの7割超が輸送と保管にかかっているのです。
※参考:日本ロジスティクスシステム協会「2025年度 物流コスト調査報告書【概要版】」

倉庫の坪単価は地域ごとにも変わり、同じ面積の倉庫・物流センターでも、どこに位置するかで費用に大きく差が出ることも珍しくありません。
また、倉庫から仕入先・販売先の距離や配送方法によっても物流コストに大きな違いが出てきます。

そのため、物流拠点の立地を適切に選ぶことで、輸送費や保管費を抑え、物流コストを大きく削減できる可能性があります。
物量・調達頻度・納品頻度などを踏まえ、物流全体のコストを考えて立地を選ぶことが重要です。

一方で、コスト削減を意識しすぎるあまり、使い勝手の悪い立地を選んでしまうと、業務に支障が出るなど、かえって悪影響をおよぼすこともあるためバランスも大事になります。

また、公共交通機関でのアクセスが不便であったり周辺の人口が少ないエリアでは、従業員の通勤や人材確保にも関係します。

物流倉庫・物流センターの立地を選ぶ前に考えたいこと

物流倉庫・物流センターに適した立地を考える前に、まずはどのような物流体制を構築したいのかを整理しておきましょう。

倉庫を自社で確保するのか、外部の物流会社に委託するのかによって、立地選びの考え方は変わります。
また、仕入先・生産地と販売先・消費地のどちらを重視するかによっても、適した立地は異なります。

自社倉庫と委託倉庫、どちらを選ぶ?

自社倉庫と委託倉庫

倉庫の確保には、自社で土地を取得して倉庫を建設する「自社倉庫」と、保管や入出庫、発送などの業務を外部の物流会社に任せる「委託倉庫」という、2つの選択肢があります。

自社倉庫は立地や設備を自由に設計できる一方、初期投資や維持コストが大きくなりがちです。
委託倉庫は、すでに好立地に確保された倉庫を活用できるため、立地選びにかかる手間やリスクを抑えながら物流業務を始められる点がメリットです。

どちらを選ぶかによって、立地選びに割ける時間やコストの考え方も変わってきますので、自社の状況に合わせて検討すると良いでしょう。

こちらのコラムもあわせてご覧ください。
委託倉庫か自社倉庫か?迷う方へメリットデメリットを解説

生産地と消費地、どちらへの近さを重視する?

生産地と消費地

物流倉庫・物流センターの立地には、「生産立地型倉庫」と「消費立地型倉庫」という2つの考え方もあります。
それぞれの特徴とメリットは、以下のとおりです。

生産立地型倉庫とは、商品の生産地や仕入先に近い場所にある物流倉庫・物流センターのことです。

生産立地型倉庫のメリットは、仕入先から物流拠点までの輸送コストを抑えられることです。
仕入先から短時間で効率良く商品を集めて販売することができます。

さらに、仕入れ先に直接受け取りにも行きやすく、仕入先の出荷の手間やコストが減るため、仕入条件によっては有利になるケースもあります。

【向いてるケース・業種】

  • 販売先よりも仕入先の数が多く特定の地域に集中している
  • 生鮮食品など輸送コストがかさみやすい商品を扱う
  • アパレル関連企業、農協 など

消費立地型倉庫も、その文字どおり消費地・販売先に近い場所にある物流倉庫・物流センターのことです。

生産立地型倉庫とは対照的に、仕入先よりも販売先の数のほうが上回る場合や、スーパーマーケットやコンビニなど、配送先の店舗の増加が起こりやすい業種の場合におすすめといえます。
具体的には、食料品の卸業や、あまり日持ちのしない加工食品を扱うようなメーカー、通販企業などです。

消費立地型倉庫のメリットは、納品先の都合やタイミングに合わせた臨機応変な配送が可能になることです。
トラブルなどで受注が遅れた場合でも、倉庫・物流センターが納品先に近ければ、指定の時間内に配送を間に合わせられる可能性が高まります。

多くの人が購入するECショップなどでは、消費者の多い場所に立地することで、外部の宅配業者に支払う配送費を抑えることもできます。

【向いているケース・業種】

  • 仕入先よりも販売先の数が多い
  • 配送先の店舗が増加しやすい業種
  • 短納期で納品期日や時間が細かく決まっている
  • 食料品卸、日持ちしない加工食品メーカー、通販企業 など

自社の仕入先・販売先の分布や商品の特性などを踏まえて、どちらを重視するか考えることが、立地選びの第一歩になります。

物流倉庫・物流センターを選ぶ際は、立地だけでなく、物流拠点の集約や倉庫そのものの選び方についても検討する必要があります。
より詳しい考え方や選定のポイントは、以下のコラムもあわせてご覧ください。

物流倉庫の選び方とは?チェックポイントと流れを詳しく紹介!
物流拠点を集約するメリットは?リスクや集約のポイントも解説!

物流倉庫・物流センターに適した立地とは?確認したい5つのポイント

地図の上のトラック

前提となる形態や運用を踏まえた上で、次は具体的な候補地を確認していきましょう。
特に重要な5つの観点から、立地選びでチェックすべきポイントを解説します。

① 道路・アクセス

まず確認したいのが、道路事情とアクセスです。

面している道路の車両進入路に特に規制がないか、トラックが余裕を持って行き交えるほどの幅の道路に面しているかは、必ず確認しておきましょう。
駐車スペースが広い・多いことも、搬入出をスムーズに行う上で欠かせない条件です。

また、インターチェンジや港・空港などへのアクセスが良いか、公共交通機関からのアクセスが良いかという点も重要です。

トラックドライバーの時間外労働に年間960時間の上限が設けられた「物流の2024年問題」への対応という点でも、配送先までの所要時間や渋滞の発生状況、高速道路へのアクセスなどを考慮して、効率よく配送できる立地を選ぶことが求められます。

② 用途地域・法規制

物流倉庫・物流センターを建設する場合は、候補地で希望する用途の建物を建てられるか確認する必要があります。

用途地域は、地域ごとに建築できる建物の用途などを定める制度です。
準工業地域・工業地域・工業専用地域は工業系の土地利用が想定されている一方、倉庫については建物の用途や規模などによって制限が異なるため、「工業系の用途地域なら必ず建てられる」と考えるのは適切ではありません。

また、用途地域以外にも、特別用途地区や自治体の条例などによって制限が設けられている場合があります。
土地を取得・賃借する前に、自治体の都市計画情報や建築担当窓口などで、希望する倉庫を建築・利用できるか確認しておきましょう。

③ インフラ

物流倉庫・物流センターを安定して稼働させるには、電気・水道・通信などのインフラも欠かせません。
特に冷蔵・冷凍設備や自動化設備など、大きな電力を必要とする設備を導入する場合は、必要な電力容量を確保できるか事前に確認しておきましょう。

通信環境も重要です。
入出荷管理システムやWMS(倉庫管理システム)などを利用する場合は、安定した通信環境を確保できるか確認する必要があります。

④ 周辺環境・拡張性

物流倉庫・物流センターでは、トラックの出入りや荷役作業によって、周辺の交通量や騒音などに影響が生じることがあります。
住宅地に近い場合などは、周辺環境や道路の混雑状況を確認し、地域との共存が可能な立地かどうかを検討しましょう。

また、今後の事業拡大を見据えるなら、現在必要な面積だけでなく、将来的に増床や設備拡張ができるかという視点も重要です。

⑤ 災害リスク

災害発生時にも物流機能を維持できるよう、候補地の災害リスクを確認しておきましょう。

洪水や土砂災害、高潮などのリスクは、自治体のハザードマップや国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」などで確認できます。
周辺道路が災害時に通行できるか、代替ルートを確保できるかといった点も確認しておくと安心です。

一つの拠点に物流機能を集中させると、災害などでその拠点が使えなくなった際に、事業への影響が大きくなる可能性があります。
必要に応じて複数拠点化なども検討し、BCPの観点から物流体制を整えておきましょう。

BCP対策について解説したコラムもありますので、あわせて参考にしてください。
物流のBCP対策を知ろう!物流BCPの必要性や考えるべきポイントも

好立地のキチナングループの物流倉庫・物流センターをご紹介!

物流倉庫や物流センターの立地について、自社で土地を探し、法規制やインフラ、道路事情などを一つひとつ確認しながら物流拠点を整備するのは、決して簡単なことではありません。
そこで選択肢の一つとなるのが、すでに好立地に倉庫を保有する物流会社への委託です。

キチナングループの倉庫拠点は、宇部市・山陽小野田市・山口市・岩国市・周南市など、山口県内の瀬戸内海沿岸やその周辺の主要都市を中心に展開しています。

これらのエリアは山陽自動車道が東西を貫いており、宇部IC・小野田IC・山口南IC・徳山東/西IC・玖珂IC、各地のICへのアクセスが良い立地の倉庫もご案内できます。

このほか、大阪市では大東市・門真市・寝屋川市・摂津市や、岡山市、愛知県小牧市にも拠点があり、各拠点は高速道路などの幹線道路からアクセスしやすい立地です。

好立地の倉庫を活用することで、輸送コストの削減や搬入出のしやすさといったメリットを得ることができますよ。

キチナングループの倉庫保管サービスでは、入出庫、在庫管理、流通加工、検品、バンニング・デバンニングなど、倉庫保管を超えて物流業務を幅広くサポートしています。
自社に合った倉庫・物流センターの立地でお悩みの際は、ぜひキチナングループにご相談ください。

ご相談・お見積もりは無料です!
キチナングループへのお問い合わせはこちらから、お気軽にお問い合わせください。
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物流倉庫・物流センターの立地は自社の業務や運用にあわせて選ぶ

自社で利用する倉庫・物流センターを決める際には、立地選びが重要です。
立地条件次第で、物流コストだけでなく人材確保のしやすさや業務効率にも差が出るため、すでに稼働している拠点についても、定期的な見直しが欠かせません。

自社倉庫と委託倉庫のどちらを選ぶか、生産地と消費地のどちらを重視するかという方向性を整理しておくと、その後の土地選びがスムーズになります。
その上で、道路・アクセス、用途地域・法規制、インフラ、周辺環境・拡張性、災害リスクという5つのポイントを確認し、候補地を絞り込んでいきましょう。

取り扱う商品や事業の方向性に合わせて優先すべき条件を見極め、自社に合った物流倉庫・物流センターの立地を選んでいきましょう。

キチナングループでは、西日本を中心に倉庫保管サービスを提供しています。
物流拠点の集約や倉庫移転、物流体制の見直しでお悩みの際は、ぜひキチナングループにもお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

津田 康平

キチナングループ株式会社 倉庫事業部 主任

2018年中途入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。前職でも営業をしていました。プライベートでは奥様と買い物に行ったり、趣味のゴルフやバス釣りを楽しんでいます。好きな言葉は「この道より 我を活かす道無し この道を歩く」。