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2022.09.02

新型コロナウイルス感染症が物流業界に与えた影響は?今後の課題も解説

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当中谷です。

 

長く続くコロナ禍でさまざまな業界が影響を受けていますが、物流業界もその中のひとつ。

インターネットショッピングが増えたことなどから物流需要が拡大する反面、同じ物流業界でも取引先の種類によっては打撃を受けているケースや、物流業界の課題が浮き彫りとなったケースも少なくありません。

 

今回のコラムでは、新型コロナウイルス感染症が物流業界に与えた影響について解説。

良い影響・悪い影響、そしてコロナ禍によって表面化した課題の解決策などをお話しします。

 

就活生のみなさんは、ぜひ業界研究の一環として、参考にしてみてくださいね。

 

新型コロナウイルス感染症が物流業界へ与えた影響とは?

新型コロナウイルス感染症の影響で、物流業界では物流量が増加したものと、逆に物流量が減少したものの二極化が進んでいます。

 

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策として、積極的な外出を避ける生活の中で、インターネットショッピングが増え、一般消費者向けの物流量は増加しています。

 

在宅時間が増えたことでいわゆる「巣ごもり需要」と呼ばれる、家庭内で消費する食料品や日用品を購入する量が増加。

また、医療機関や薬局などへの医療品の輸送も増えています。

 

結果、医療機関や食料品、ネット通販関連の運送業者は、業務量が増えています。

 

一方、人の動きが減り、外食や観光、イベントなどが減少したことから、レストランやホテル、観光地への物流は減少傾向。

中国のロックダウン(都市封鎖)や国内でもクラスターによる工場の稼働中止、入出国の制限などから海外との取引も減少しています。

 

 

新型コロナウイルス感染症で見えてきた物流業界の課題

新型コロナウイルス感染症の拡大によって顕著になった物流業界の課題は、大きく3つが挙げられます。

 

一つめは人材不足

物流業界では、以前から人材不足と従業員の高齢化という問題を抱えていました。

インターネット通販の利用増加から物流量が増えているのに、「物流業は忙しい」「仕事がきつい」というイメージから、若者の参入が少ない状態にありました。

 

そこへ、コロナ対策の外出自粛による巣ごもり需要で物流量はさらに増大。

 

休校や休園で子どもが家にいるので仕事に行けないことや、コロナ感染や濃厚接触による隔離などで長い期間仕事に行けないことなども人手不足に拍車をかけ、従来からの人手不足問題が顕著なものになりました。

 

そして二つめは、取引先が限定されている場合に仕事がなくなるリスクが高いことです。

特定の業種や特定の企業、特定の地域とのみ取引をしているという企業は、新型コロナウイルス感染症で取引がストップすると、あっという間に仕事がなくなってしまいます。

 

たとえば、中国からの輸入を事業の中心としていた企業は、ロックダウンで工場がストップしてしまい、致命的な打撃を受けました。

 

三つめは、効率化が進んでいない部分が残っているということ。

物流業のドライバーや倉庫作業員といった現場仕事では、在宅勤務は不可能。

いかに感染リスクを減らし、安全を確保しながら効率的に仕事を進めるかといった点も改めて求められています。

 

DX化や配送の業務委託などで効率化は進められていますが、もう一歩踏み込んだアイデアも必要となっています。

 

 

今後、物流業界で生き残る企業の特徴は?

今後、物流業界で生き残っていくためには、時代の流れやニーズにあった対策を打っていくことが必要です。

 

長年の課題である人材不足を解消するためには、仕事の効率化を図ったり、労働時間や休日、福利厚生などの労働環境を整えたりしていく必要があるでしょう。

 

週休2日制の導入や時間外労働の削減に取り組み、ワークライフバランスの充実を図ります。

 

また、宅配ボックスの普及や再配達時間の制限のほか、システムによる走行ルートの最適化などITツールを導入し、DXを進めて業務の効率化も目指したいところです。

業務効率化が進めば、同じ業務量を少ない時間で回せるようになり、人員配置やシフトなどにも余裕を持たせることができるでしょう。

 

また、アフターコロナ・ウィズコロナでは社会や生活のありかたが大きく変わるといわれています。

今後の新しい生活様式を見据え、需要のある業種や業界に参入して新たな取引拡大を目指していくことを目標とする企業も増えています。

ほかに代えがたい、独自性を持った事業やサービスなども考えていく必要がある時期に来ているのではないでしょうか。

 

下記のコラムでも、物流業界の今後についてお話ししておりますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

物流業界の今後は?現状の動向と課題、将来性について詳しく解説!

 

 

コロナ禍が物流業界に与えた影響と今後の転換も就活のヒントに

物流業界では、近年のインターネット通販の利用増加により物流需要が高まり、それにともなう人材不足の課題も注目されていました。

そこへ、コロナ対策の外出自粛などによるさらなる物流需要の増大、休校や療養などで仕事に行けない人が増えるなど、人材不足の課題がさらに顕著に。

 

また、一方では外出が減ったことや海外の工場稼働中止などから、外食・観光・建築・製造・航空・輸出入などに関わる物流では、仕事が大幅に減った事業者も少なくありません。

 

今後、アフターコロナ・ウィズコロナの中で物流業として生き残っていく企業は、これらの課題にしっかりと取り組んでいける企業です。

 

長時間労働の抑制や休日の確保といった労働環境の整備や、ITツールなどを活用した業務改善、新たな事業や取引先の開拓など、今後の展望についても企業研究時に注目できると良いですね。

この記事を書いた人

キチナングループ株式会社 経営企画部 採用担当中谷 充孝

2020年新卒入社。キチナングループ株式会社 経営企画部採用担当。入社は大阪にある倉庫事業部でしたが、2021年12月より経営企画部に異動し採用担当として活動中。カメラが趣味です。旅行や遊びの際は基本的にカメラ持ち歩いています!カメラサークルに入るか検討中。
なににおいても楽しむことが大事だと思っています!

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