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2023.08.24

生産管理の仕事内容とは?必要スキルや生産管理の課題も知ろう

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当荒木です。

 

皆さんは「生産管理」という業務の存在をご存じでしょうか。

メーカーなど、生産ラインを持つ企業を就職先として検討している方の中には、「生産管理とはどのような仕事内容なんだろう」「自分に向いているのか?」など気になっている方もいることでしょう。

 

今回は、生産管理の仕事内容や向いている人などを分かりやすく解説します。

必要なスキルや課題、求められる解決策なども解説しますので、ぜひ、参考にしてくださいね。

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生産管理とは?

生産管理とは、製造業において生産計画の立案から製品が顧客の手に届くまでの工程を、計画・管理する仕事です。

 

生産管理の目的は、QCDを会社に合わせて最適化することにあります。

QCDとは、Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)の頭文字を取った言葉です。

生産管理の仕事では、QCDの最適化を第一に考えた計画を立て、計画通りに遂行されているかどうかを管理することが、最も重要な役割となります。

 

工程管理や製造管理との違い

製造業の職種の中には、工程管理や製造管理といった役割もあります。

「工程管理」は、生産工程の中にあるさまざまな工程ごとに進行を管理する役割です。

また、「製造管理」は、組み立てや加工など、製造現場での業務を管理します。

 

どちらも生産管理の職種で管理する範囲の一部を、より専門性を持って行なっている業務といえます。

 

 

生産管理の仕事内容や必要なスキルを紹介

生産管理スタッフ

それでは、生産管理の具体的な仕事とはどのような内容なのでしょうか。

仕事内容や、必要なスキルについて詳しく見ていきましょう。

 

生産管理の仕事内容

生産管理の仕事内容は多岐にわたり、主に以下のようなものがあります。

 

  • 需要予測:過去のデータや季節的要因、景気や業界の動向などを分析し、受注予測を行います。
  • 生産計画:需要予測を基に、製品の数や納期、人員などを計画に落とし込みます。
  • 資材調達:生産計画に基づいて、必要な資材や原材料を調達します。
    この際、原価コストや品質の管理も必要となります。
  • 工程計画:生産計画に基づいて、具体的な製造手順を計画したり、日程の計画を立てたりします。
  • 生産と工程管理:生産計画に基づいて業務が遂行されているか、工程ごとの把握を行います。関係各部署との交渉や、人員の再配置なども工程管理の業務です。
  • 品質管理:製品の品質管理と不良品への対応を行います。
  • 在庫管理:在庫が切れないよう管理することと合わせて、適正在庫で抑えられるよう、需要を見極めた調整も必要です。

 

このように生産管理の仕事は、製造業において生産開始前から、出荷して顧客の手に届くまでのすべての工程に関わる、重要な業務といえるでしょう。

 

生産計画や資材の調達など過程において、重要な役割を果たす「物流」については「物流の仕組みとは?フローや課題点、今後の予測まで解説」の記事で詳しく解説しています。

ぜひ、参考にしてください。

 

生産管理に活かせる資格とは?

生産管理の仕事に活かせる資格は、「生産管理オペレーション」や「生産管理プランニング」「中小企業診断士」などがあげられます。

 

「生産管理オペレーション」は、中央職業能力開発協会が提供している「ビジネス・キャリア検定試験」の中に含まれます。

製造現場で必要となる専門知識を問われる資格であるため、設備管理や資材・物流管理などの専門的な知識習得に役立つでしょう。

 

「生産管理プランニング」も中央職業能力開発協会が提供している「ビジネス・キャリア検定試験」の中に含まれています。

「生産管理オペレーション」資格の上位ともいえる資格で、生産システムや生産計画など、生産管理の業務全般を習得することが可能です。

 

「中小企業診断士」は一般社団法人 中小企業診断協会が提供している資格で、中小企業が持つ経営課題に対する診断や助言を行う専門家です。

 

国家資格の一つともなっているため、難易度は高いものの、経営全体に対する専門的な知識と能力が身につきます。

製造業の核ともいえる生産管理の業務にも役立つ資格ですので、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。

 

 

生産管理の仕事内容に向いている人

工場スタッフ

生産管理の業務は製造業の中心的な役割であるため、やりがいがあると考える方が多いようです。

一方で、柔軟な対応を求められたり、各工程間の調整役になったりと、難しい役割を果たさなければならないこともあります。

このような生産管理の仕事に向いているのは、どのような人なのでしょうか。

 

生産現場に関する知識が豊富な人

もともと現場に対する知識が豊富である人はほとんどいませんが、幅広い知識を習得する意欲がある人は、生産管理の業務でも力を発揮することができるでしょう。

 

生産現場に関する知識には、基礎知識に加えて資材や関連設備の管理方法や、製造している製品や使っている設備の知識も必要となります。

 

俯瞰して論理的に判断できる力のある人

生産管理の仕事は、生産に関する工程の全てに関わることです。

ひとつの工程だけで判断するのではなく、ほかの工程におよぼす影響も考えながら判断する必要がありますので、全体を俯瞰して見られる能力が必要となります。

 

また、一つの判断がその後の工程に影響してくるため、多くの数字を論理的に考えて判断する力のある人が向いているといえます。

 

マネジメント能力のある人

生産管理は、実際に現場で作業をする業務ではありません。

常に全体を見て、人員や資材、納期まで含めて最適化できるよう体制をつくり、管理・サポートする業務です。

そのため、俯瞰的な視点でマネジメントできる力をもった人は、生産管理の仕事に向いているでしょう。

 

コミュニケーション能力のある人

生産管理の仕事は計画を立てるだけでなく、計画通りに遂行させることが重要です。

計画通りに進めるには、関係する部署への根回しや現状への気配りも大切になるでしょう。

製品を作るためには、人の手が必要となります。

製造に携わる人の間をうまく調整できるコミュニケーション能力のある人は、生産管理の現場で大きな力を発揮できることでしょう。

 

柔軟に対応できる人

製造過程においては、資材の遅れや設備の故障など予期せぬトラブルが発生することもあります。

このようなトラブルに対して、今できる最善の策を打ち出し、柔軟に対応できる力が必要となります。

トラブルに対して冷静に、臨機応変に対応できる力は生産管理にとって重要な要素です。

 

 

生産管理の課題と改善ポイントも知ろう

では、実際に生産管理の現場で求められている人物像とはどのようなものなのでしょうか。

それは、現場で起きている課題を知ることで想像できます。

 

生産管理の課題

生産管理の現場で課題にあがっている事項には、以下のようなものがあります。

  • 需要予測の精度
  • 生産工程における見える化の進捗
  • トラブルへの対応
  • 部署間でのコミュニケーション

 

ITの発展により、需要予測に必要な膨大な情報を収集することが可能になりました。

しかし、消費者のニーズが多様化していることにより、正確な予測は難しくなっているのが現状です。

また、製造工場内の技術進歩によって、工程や作業状況の可視化が進んでいるとはいえ、製造ラインごとに進捗度合いに差があるでしょう。

 

実際に作業をする方の熟練度に期待するばかりでは、必要な人員を揃えることはできませんが、人員だけを揃えても予期せぬトラブル時に対応できない可能性があります。

同じ部署でも多様な考えの人が働く現場であれば、違う部署同士のコミュニケーションはもっと難しいということも考えられます。

 

生産管理の業務には、このような課題に立ち向かっていく意思と知識、冷静な判断力を持つ人材が求められているといえるでしょう。

 

課題に対する改善ポイント

生産工程において起きるさまざまなトラブルに対して、生産管理の業務に求められている改善ポイントは「効率化」「標準化」「システム化」になります。

 

まずは、主たる業務の妨げになっている伝統や慣習を見直すことでも効率化が図れます。

そして、特定の従業員だけに集約されている業務を、マニュアルなどの作成によって標準化することで、製造効率があがるだけでなく、人員不足も解消できるでしょう。

最後に、機械やITに任せられる部分をシステム化することも重要です。

 

新しいことを導入するのには反発があるかもしれませんが、生産能力の向上を目指すための生産管理の仕事には、現場を説得できる知識とコミュニケーション力も必要です。

 

このような業務の見直しを行なったうえで、小さな目標を達成することを目指しながら、PDCAのサイクルを続けることが重要です。

一度決めたことを変更するのは労力がかかります。

しかし、PDCAのサイクルを続けることで、常に無駄を洗い出し、細かく修正と調整を行なっていくことが、生産管理の業務に必要なことではないでしょうか。

 

 

生産管理の仕事内容は幅広くやりがいがある

今回は、生産管理業務の概要について解説しました。

生産管理の仕事は、製造業において需要予測から製品が消費者の手に届くまでの、全ての工程を管理するものです。

 

生産管理の業務内容は、幅広いだけでなく多くの人と関わることになりますので、製造業に関する全般的な知識の他に、コミュニケーション力もある人が向いています。

多くの部署や人の調整など大変なことは多いものの、その分やりがいのある仕事といえるでしょう。

 

生産管理の現場にはまだまだ課題も多く残されています。

さまざまな状況を確認しながら、改善策を見つけ出すことも生産管理の業務の一つです。

製造業に興味がある方は、生産管理の仕事を目指してみるのはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

キチナングループ株式会社 経営企画部荒木 花恋

2022年新卒入社。吉南株式会社経営企画部採用担当。
入社後、大型ウイング車の配車を担当。2023年1月より経営企画部に異動、入社して10ヶ月で採用担当として活動中。温泉巡りが好きで山口はもちろん、九州の温泉を巡って癒されています。好きな言葉は、”人事を尽くして天命を待つ”。

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