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2023.03.06

物流倉庫での事故防止対策を解説!発生しやすいのはどんな事故?

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの園田です。

 

物流の需要や業務量が増えると、物流倉庫内での事故の可能性も高まってしまいます。

物流倉庫では、たくさんの作業員が行き交い、大きな荷物を運んだりフォークリフトなどの重機を使用したりしています。

そのため、万が一のことが起こると重大な事故につながりかねないので、防止のための対策も重要となります。

 

そこで今回のコラムでは、物流倉庫で起こりやすい事故やその原因を解説。

注意すべきポイントを知って、事故防止の対策についても一緒に考えていきましょう。

荷物を運ぶ男性

 

物流倉庫で発生しやすい事故とは?

物流倉庫では常にたくさんの荷物・人が行き交い、フォークリフトやベルトコンベアなどの大型の機器や設備も稼働しています。

このような環境の物流倉庫では、重大な事故が発生してしまうことがあります。

 

事故を防止するためにも、どのような事故が発生しやすいかを知っておきましょう。

 

物流倉庫で起きやすい事故

物流倉庫で特に起きやすい事故には、以下のようなものがあります。

 

転倒

移動中や作業中の転倒は物流倉庫で特に多い事故の一つです。

大きな荷物を運んでいると足元が見えにくく、その状態で通路に荷物や段差があると転んでしまいます。

 

荷物で両手が塞がっていると十分な受け身が取れず、骨折などの大きなケガにつながる可能性もあります。

 

転落

トラックの荷台での作業や脚立に乗っての作業中の転落事故のほか、フォークリフトのパレットに乗って作業していて転落してしまうなどの事故もあります。

高所からの事故は大きなケガにつながる可能性が高く、危険です。

 

また、自分が転落しなくても、高所から落ちてきた荷物にぶつかってケガをする可能性もあります。

 

フォークリフトの事故

物流倉庫内で作業しているフォークリフトによる事故も、よくある事故の一つ。

載せていた荷物のバランスが悪くて転倒し運転手がケガをする単独事故のほか、フォークリフト同士の衝突事故、フォークリフトと作業員の接触事故などが考えられます。

 

走行中や回転時に作業員にぶつかったり、載せていた荷物を落として作業員に当たってしまったりする危険があります。

 

ヒヤリハットとハインリッヒの法則

「ヒヤリハット」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 

ヒヤリハットとは、「重大な事故にはならなかったけど、そうなってもおかしくない事故一歩手前の状態」を指して使われる言葉です。

ミスやうっかりで「ヒヤリ」としたり、「ハッ」としたりすることからきています。

 

1件の重大事故の背景には29件の小さな事故と、300件のヒヤリハットがあるといわれており、これを「ハインリッヒの法則」といいます。

 

ヒヤリハット事例は、今回たまたま大きな事故にならなかっただけで、次に同じようなことがあれば今度は重大な事故になるかもしれないのです。

そのため、ヒヤリハットの時点でしっかり把握し、適切な対策をすることは、重大事故を未然に防ぐことにつながります。

 

 

物流倉庫での事故を防止するための対策

フォークリフトを運転する女性

物流倉庫での事故を防止する、減らすのは、運営企業や管理者の責任です!

 

事故防止対策には以下のようなものがあります。

まだ取り組んでいない部分があるなら、ぜひ取り入れてみてください。

 

倉庫内の整理整頓をする

倉庫内の荷物や道具をいるものといらないものに分け、いらないものは速やかに処分、いるものは配置を決めて適切に保管します。

そうすれば床に予想外の荷物が散乱することも減り、つまずいての転倒事故も減るでしょう。

 

棚の荷物を整理整頓することで、何かの拍子で荷物が落下して作業員にぶつかることもなくなりますし、作業場所や通路の見通しがよくなれば衝突事故なども防げます。

 

なお、整理整頓は倉庫業務の効率化につながる施策でもあります。

倉庫業務の効率化を図るための「5S」については、「倉庫業務における「5S」とは?行うメリットや注意点を解説!」のコラムでご紹介しています。

 

作業員同士の声かけで作業中の意思疎通や注意喚起をする

作業中は、作業員同士の意思疎通や注意喚起のために積極的に声をかけ合いましょう。

「後ろを通るよ」「フォークリフトを動かします」「作業を開始します」など、相手の動きを知ることでそちらへ注意を払い、事故を防ぐことができます。

 

声かけに対して相手が返事をする・ハンドサインを出すなど、自分の声が相手に届いたことが確認できてから作業にうつるというルールがあるとなお良いでしょう。

 

棚や大型機器を固定する

大きな棚や大型機器が倒れてきて下敷きになるという事故を防ぐには、棚や機器を壁に固定させたり、棚同士で連結させたりする対策を講じておきましょう。

地震が起こったときに倒れてきたり、勝手に動いて作業員にぶつかったりすることを防げます。

 

フォークリフトの通路を決める

フォークリフトを使う倉庫内では、フォークリフトの動線や通路を決め、人がその通路内に入らないようにルール化しましょう。

これでフォークリフトと人との衝突事故を減らすことができます。

 

また、フォークリフトに載せる荷物の重さを守る、ツメ部分に人を載せないなど、正しい使い方を守ることも大切です。

 

キチナングループでは、物流業務や倉庫業務を請け負う物流アウトソーシングサービスや倉庫保管サービスを提供しています。

 

その中で業務の安全・品質を高めるために、環境整備の徹底や現場巡視による環境整備点検、研修、安全講習会などの人材教育や、安全品質管理の取り組みも徹底。

お客様から選んでいただける会社を目指して日々取り組んでいます。

 

倉庫で保管する商品が増えて管理が回らないなど、倉庫のお悩みがあれば倉庫保管をアウトソーシングするという方法もあります。

キチナングループへお気軽にご相談ください。

 

物流倉庫で多い事故を知って事故防止対策を立てよう

物流倉庫の事故は、重大な事故や大きなケガにつながる可能性もあるため危険です。

物流倉庫で特に多いのは転倒や転落、フォークリフトによる事故で、そのほか倒れてきた棚や落下してきた荷物にぶつかるような事故も可能性があります。

 

物流倉庫の事故防止対策としては、倉庫内の整理整頓、作業員同士の声かけ、棚や大型機器の固定、フォークリフトの通路を決めることなどがあります。

 

また、1件の重大事故の陰には29件の小さな事故、300件のヒヤリハットが隠れているといわれ、大きな事故にはならなかったヒヤリハットを把握し、その時点で適切な対策を施していくことで事故発生を防ぐこともできるでしょう。

 

キチナングループでも物流アウトソーシングサービスを提供しています。

倉庫内での事故を防ぐため、安全管理も徹底していますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 運輸事業部園田 祐樹

2020年新卒入社。宇部善和営業所作業員。
営業所では医薬系のお客様とのやり取りから作業までを主に担当しています。今年は大学の頃から欲しかった車をフルローンで購入し綺麗を維持しながらどう個性を出そうか悩む毎日です。最近はメダカ育成にハマりつつあります。好きな言葉は「間違えてもいいからその行動に理由を持て」です。

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