倉庫は湿度管理が重要！適切な湿度管理方法をチェック

こんにちは！西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの三村です。

 

いろいろな製品を保管している倉庫では、保管物の性質や特徴に合わせた湿度管理が欠かせません。

とくに倉庫はその構造から湿気がたまりやすいため、注意が必要です。

 

今回のコラムでは、倉庫における湿度管理の重要性とその方法を解説します。

大切な製品を守るためにも、ぜひ知っておいてほしい情報です。

 

倉庫で湿度管理が重要な理由とは？

たくさんの製品を保管している倉庫では、温度管理と同時に湿度管理も重要です！

 

湿度が高いと結露が発生し、破損や変色、変質、カビ・細菌の発生、食品の場合は食中毒などの危険もあります。

倉庫内ではたくさんの従業員が働いていますから、熱中症などの危険も。

 

そのため、倉庫の湿度管理は品質管理や安全管理の側面からも重要なのです。

 

とくに、倉庫は構造的に空気の循環がしづらく、湿気がたまりやすいという特徴があります。

倉庫は天井が高い大空間で窓も少ないため、空調効率や換気効率が悪くなりがち。

 

また、壁や床がコンクリートであることが多く、コンクリートは水分を吸収する性質があるため、湿度が高くなりやすいのです。

 

倉庫の適切な湿度管理の方法をチェック！

倉庫では、個別の保管物ごとに適切な湿度を保ち、24時間365日体制で湿度変化を見守っていかなくてはいけません。

倉庫の湿度管理にはこんな方法があります。

 

• 空調設備、温度計、除湿機、除湿剤などを設置する
• 通気口や換気扇、シーリングファンなどを設けて換気や空気の循環を促す
• 外気が入り込まないよう出入口は二重扉にする
• ストレッチフィルムで保管物を覆って湿気から守る

 

空調、換気、調湿設備は導入しただけで終わりではなく、チェックシートをつくって定期的に記録をしていくことも大切。

自動で温湿度を検知し、空調や除湿機を制御するシステムを導入するという方法もあるでしょう。

 

また、物流のプロに管理を依頼するのもひとつの方法です。

キチナングループの「倉庫保管サービス」では、荷物の保管はもちろん、入庫から保管、流通加工、検査、検品、梱包、配送まで、一貫した保管サービスの提供が可能。

 

化学工業製品や危険物など、専門知識が必要とされるものも、経験豊富なスタッフが適切に温湿度管理をしながら大切にお預かりします。

お客様の要望をヒアリングしたうえで、最適な物流アウトソーシングを提供いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

 

倉庫の湿度管理は保管物によっても異なる！

倉庫内で保管している物によって、適切な温度や湿度は異なります。

代表的なものをいくつかご紹介しますね。

 

布類、紙類

衣類やカーペット、カーテンなどの布類は湿気に弱く、湿度が高いとカビが生える恐れがあるため、保管環境の湿度は60%以下が目安です。

紙類なども湿気による変形やカビに注意が必要で、特に段ボールは湿気に弱いです。

 

電化製品、精密機器

電化製品や精密機器は、湿度が低すぎると電子回路や半導体などで静電気が発生し、故障する恐れがあります。

そのため、これらの保管では一般的には湿度を65%以上に保つ必要があります。

 

ただし、必要以上に湿度を上げすぎると、今度は結露やサビが発生することもあるので注意してください。

 

穀物

米、麦、そばなどの穀物は、高温多湿を避けます。

ただし、乾燥も良くないため、保管温度は10～15℃、湿度は70〜80％程度が目安となります。

 

火薬など

火薬工場などで火薬を保管する場合は、静電気による爆発を防ぐため加湿による管理とされています。

「火薬類取締法施行規則」にて、温度は40℃以下、湿度は75％以下に保つことが義務付けられています。

 

倉庫の湿度管理の重要性と方法を知ろう

倉庫は広い大空間で窓が少ないので換気や空気循環がしづらい、壁や床がコンクリートで水分を吸収しやすいといった構造的な特徴もあり、湿気が高まりやすい環境です。

 

倉庫内の湿度が高いと、大切な製品が破損したりカビたりする恐れがありますし、働く従業員にも熱中症など健康被害のリスクも。

保管物の特徴や性質に合わせて適切な湿度管理が必要です。

 

倉庫の湿度を管理するには、空調、換気、除湿設備の設置や、通気口や換気口、換気扇を設けて空気循環を促すなどの方法があり、チェックシートやシステムなどを使って常時湿度をチェックしていきましょう。

「倉庫保管サービス」を利用して物流のプロに管理を依頼するのもひとつの方法ですので、ぜひ検討してみましょう。