0836-38-8600
お問い合わせ

倉庫のこと

2022.01.19

倉庫の3温度帯・4温度帯とは?物流倉庫の温度帯の分け方も確認!

facebook

twitter

line

こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの天野です。

 

物流倉庫を利用する場合、預ける商品の特性によって、冷蔵や冷凍設備が必要なこともあるでしょう。

荷物の管理・配送時に品質を維持できるよう、適切な温度帯になるよう保管しておかなければなりません。

 

常温・冷凍・冷蔵など、物流倉庫で荷物を管理する場合、温度帯はどのように分かれているのでしょう。

 

今回は物流倉庫で区分される温度帯ごとの特徴や、温度帯がどのように分類されるかについて解説します。

倉庫での管理

 

 

倉庫の3温度帯とは?その詳細をチェック!

食品物流を中心とする配送での温度管理の基本は「3温度帯」が一般的です。

 

3温度帯とは常温・冷蔵・冷凍の3つに区分される温度帯区分を意味する物流用語で、「保管温度帯」と呼ばれることもあるようです。

3温度帯にもう1つ区分を追加した「4温度帯」もあります。

 

3温度帯・4温度帯ともに、温度管理が求められる商品を配送・保管する際に温度の指定をするのに使われます。

3温度帯の一般的な基準や温度指定は以下のとおりです。

  • 常温(ドライ):10度~20度
  • 冷蔵(チルド):-5度~5度
  • 冷凍(フローズン):-15度以下

 

これら3つの区分と温度指定を基準とし、商品の特性に応じてC3級~F4級までの7段階に細分化されます。

 

倉庫業法で定められた保管温度帯の等級

3温度帯で管理されるものの多くは、食品などの厳密な温度管理を求められる荷物が中心です。

肉や魚のような生鮮食品などは、温度管理次第で品質に大きな影響を与えることから、3温度帯の管理には慎重さが求められます。

 

慎重な管理を行うために、倉庫業法「冷蔵倉庫基準保管温度」で定められた以下の等級が設定されています。

  • C3級:+10度~-2度
  • C2級:-2度~-10度
  • C1級:-10度~-20度
  • F1級:-20度~-30度
  • F2級:-30度~-40度
  • F3級:-40度~-50度
  • F4級:-50度以下

 

C級(クーラー)は3区分、F級(フリーザー)は4区分。

このように、基準となる温度帯から7つの区分へと分けられます。

 

食品によって細分化される3温度帯

3温度帯、それぞれに適した食品にはどのようなものがあるかを見てみましょう。

 

常温(10度~20度)

チョコレート菓子・米・マヨネーズ・ドレッシングなど、常温管理に適している食品がメイン。

缶詰・缶ジュース・食用油などの常温での長期保存が可能な食品や、非常食なども含まれます。

 

冷蔵(-5度~5度)

冷蔵の温度帯は-5度~5度ですが、食品に応じて「冷蔵」「氷温」「パーシャル」に温度帯が分かれます。

 

-5度~5度の冷蔵では、固形油脂(マーガリンやラード)、乳製品やクリーム、精肉など。

-3度~0度の氷温では、鮮魚(貝類を含む)や漬物など。

-3度のパーシャルでも鮮魚類を取り扱います。

 

これらは厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」に基づき細分化して管理されます。

 

冷凍(-15度以下)

パン生地や調理用の冷凍食品などは、-10度~-20度未満にあたるC1級。

アイスクリーム類は、-20度~-30度にあたるF1級。

冷凍マグロなどは-40度を超える「超冷凍」「超低温倉庫」とも呼ばれるF3級にあたります。

 

 

倉庫には4温度帯もある!その詳細とは

常温・冷蔵・冷凍の3つの区分となる3温度帯に「定温(10度~20度)」で一定の温度と湿度をキープする温度帯が加わることで「4温度帯」になります。

 

定温とは、一定の温度と湿度が保たれることを意味し、冷蔵での保管よりも適した環境で商品の保管ができます。

10度~20度という温度帯は目安として定められていますが、保管・配送する商品の特性に応じて指定の定温温度は変更されます。

 

定温で保管・配送される商品に向いているのはデリケートな食品などです。

ワインやチョコレート、生鮮野菜などの温度変化や、高温・定温に弱いものがあげられます。

このように物流倉庫では、食品の種類や保存温度に応じて保管温度を決めているのです。

 

倉庫業法施行規則では、10度以下に保管される冷蔵倉庫を除いた倉庫が「定温倉庫」とされており、低温倉庫とも呼ばれています。

 

 

実際の物流倉庫の温度帯は4つ!それぞれの特徴とは

倉庫での管理

「常温倉庫」「定温倉庫(低温倉庫)」「冷蔵倉庫」「冷凍倉庫」4つの倉庫の保管温度帯の特徴や、取り扱う物品についてもご紹介します。

 

常温倉庫

常温倉庫は最も一般的なタイプの倉庫で、温度と湿度の調整をほとんど行わない倉庫です。

外気温の影響を受けて夏は室温が高く、冬は低くなるので、室温での保管が可能な食品や製品などを中心に取り扱われます。

 

食品では、小麦粉やデンプンなどの穀類加工品、砂糖や塩・液状油脂・清涼飲料水など。

食品以外では、原料や指定可燃物をはじめ、化学品・家具・ダンボールなどがあげられます。

さらに、紙製品や金属製品、建築資材や機械部品など、幅広く取り扱われています。

 

常温倉庫は、倉庫内の室温が屋外の気温(常温)と一致しないこともあり、室温の範囲が広いことも理解しておきましょう。

 

キチナングループでは、主にこの「常温倉庫」を保有しています。

基本的には食品以外のものの受け入れとなりますが、倉庫事業部では、食品の箱詰めや包装の作業請負を承っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいね!

 

定温倉庫(低温倉庫)

定温倉庫は温度・湿度を一定に保つ機能をもつ倉庫です。

主に食品などを保管し、生鮮食品や生鮮果実なども取り扱います。

 

温度に決まりがあるわけではなく、保管・配送する商品の特性に応じて定温温度は変更されますが、基本的には温度が低すぎず高すぎない温度に保たれています。

一般的には先に述べたように10~20度に設定されていることが多いです。

 

常温よりも低い温度帯をキープできることから、生鮮食品や生鮮果実の長期保存が可能となりました。

定温倉庫の登場により、消費者の手に新鮮な状態で届けられるようになったのです。

 

キチナングループでは、5度、15度以下の低温倉庫を保有しており、温度管理も実施しています。

また、低温倉庫とは少し異なりますが、27度前後の温度を保つ「空調倉庫」もご用意しております。

 

冷蔵倉庫

10度以下の低温で商品を保管できる冷蔵倉庫。

厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」により分類された、10度以下での保管が推奨される食品(水産物・畜産物・農産品・冷凍食品など)を主に取り扱います。

 

冷蔵倉庫では、保管する食品の特性や性質に合わせ、きめ細やかな温度調整が行えます。

たとえば食肉を保存する場合、10度以下の保存が適切です。

しかし、挽き肉のように細切れになっている食肉を凍結し、容器に入れたものは-15度(C1級)で保管することとなります。

 

このように保管する食品の情報を正しく把握し、適切な温度設定で保管・配送するために、冷蔵倉庫には保管温度帯の区分が7つも存在するのです。

 

冷凍倉庫

冷凍倉庫は-15度以下での保存・配送が推奨される、冷凍~超低温の保管温度を維持している倉庫です。

 

倉庫業法施行規則の定義によると、冷凍倉庫は冷蔵倉庫の一部だと定められています。

冷蔵倉庫にはC級・F級からなる7区分と幅広い保管温度帯が定められているからです。

 

幅広い区分をわかりやすくするために、-20度以下を維持することとなるF(フローズン)級の3区分は冷凍倉庫と呼ぶことになっています。

 

冷凍倉庫で取り扱う商品は、肉類・魚介類・惣菜などの冷凍食品、アイスクリームなどの加工品も含まれます。

最も低い温度で保管を行うF4級では、倉庫内の温度が常に-40度以下に保たれています。

 

※2022年1月現在、キチナングループでは食品の保管は承っておりません。

食品以外の商品・製品につきましては、基本的には受け入れ可能ですので、お気軽にご連絡ください。

 

 

物流倉庫の温度帯を確認して商品に合った保管温度帯を知ろう

物流倉庫には、常温・冷蔵・冷凍の3つで構成される3温度帯と、3温度帯の3つの区分に定温を加えた4つで構成される4温度帯があります。

 

企業から委託された食品などの商品を、それぞれの特性に応じた温度帯で適切に保管するために、3温度帯・4温度帯の中から、さらに保管温度帯が細分化されるのです。

細分化する際に基準となるのは、倉庫業法「冷蔵倉庫基準保管温度」で定められたC(クーラー)級3区分、F(フリーザー)級4区分の7つの温度帯です。

 

自社の商品に適した温度帯を理解することは、品質の保持し良い状態で商品をユーザーへ届けることへつながります。

それぞれの倉庫の概要や温度帯、商品の特性に応じた管理には、相当な慎重さが求められるでしょう。

物流に対する自社の負担を少しでも軽減させるためにも、温度管理が可能な物流業者にアウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。

 

キチナングループでも、さまざまな温度帯の倉庫を保有しております。

物流倉庫の利用をご検討されている方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部天野 舞子

2021年新卒入社。キチナンロジスティクス株式会社 営業部。プライベートでは山口県のミネルバ宇部でプロフットサル選手兼副キャプテンとして活躍中。休日はショッピングやパン屋巡り、掃除をして気持ちをリフレッシュしています。好きな言葉は「勇住邁進」。

facebook

twitter

line

PAGE
TOP