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2024.02.07

物流のダブルトランザクションとは?仕組みやメリット、注意点も

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの岡です。

 

ダブルトランザクションとは物流用語で、ロケーション管理の方法の一つです。

保管効率と作業効率を同時に高める方法として活用されています。

 

今回のコラムは、物流のダブルトランザクションについての解説。

ダブルトランザクションの仕組みやメリット、運用時の注意点などもご紹介しますので、ロケーション管理について検討中の方はぜひご覧ください。

倉庫作業

 

 

物流のダブルトランザクションとは?仕組みもチェック

物流のダブルトランザクションとは、倉庫内での商品の置き方を決めるロケーション管理の方法の一つです。

 

ダブルトランザクションは、倉庫内をストックエリアとピッキングエリアに区分けして運用するもの。

倉庫内の移動距離を減らし、保管効率と作業効率の向上を同時に図ります。

 

ストックエリアとは

在庫を保管するエリアです。

通路や作業スペースを最低限にするなどの工夫で保管効率を上げられます。

ダブルトランザクションでは、ロット単位やケース単位などの大きな荷姿で商品を保管することが多いです。

 

ピッキングエリアとは

在庫の中から出荷する商品を集めてまとめるピッキング作業を行うエリアです。

出荷頻度の高い在庫をあらかじめ少量配置し、通路幅や作業スペースを大きくとることで、作業効率を上げられます。

エリア内の商品が少なくなったら、随時ストックエリアから商品を補充します。

 

ダブルトランザクションの仕組み

ダブルトランザクションは、エリアを「保管」「ピッキング」の役割で区分けし、以下の流れで運用しています。

  1. 大量の商品や出荷頻度の少ない商品をストックエリアに保管し、出荷頻度などに応じて商品をピッキングエリアに補充する
  2. ピッキングエリアに保管されている商品をピッキングして出荷する
  3. ピッキングエリア内の在庫が少なくなったら、ストックエリアから補充する

 

なお、ロケーション管理の方法にはほかに、固定ロケーションやフリーロケーションがあります。

これらとダブルトランザクションの違いは、ストックエリアとピッキングエリアを分けるかどうかという点です。

 

以下のコラムで固定ロケーションとフリーロケーションの概要やロケーション管理のコツなどもご紹介していますので、あわせてごご覧ください。

フリーロケーション・固定ロケーション管理の違いや効率化のコツ

 

 

ダブルトランザクションのメリット

ダブルトランザクションのメリットは、保管効率と作業効率の両方を同時に向上させられることです。

 

ストックエリアでは作業をしないので、通路幅などを最低限にし、保管スペースを最大化できます。

一方、ピッキングエリアは通路幅や作業スペースを広く確保し、作業効率をアップさせることができます。

 

また、出荷頻度に応じてあらかじめピックングエリアに商品を配置しておくので、在庫を探して広いストックエリアを歩き回る回数や距離を減らせます。

ピッキング動線が短縮することも、作業効率アップにつながります。

 

 

ダブルトランザクションのデメリット・注意点

物流倉庫

ダブルロランザクションのデメリットは、ストックエリアからピッキングエリアの商品補充作業が必要になることです。

商品補充のタイミングがずれてピッキングエリアの商品がなくなると、作業効率が落ちてしまいます。

 

補充ミスが起こらないよう、商品補充のタイミングを決め、周知・運用することが大切です。

商品補充のタイミングには、「出荷予定に合わせる」「曜日や時間を決めて補充する」などの方法があります。

 

また、一定以上のピッキングエリアを確保できないとピッキング効率が落ちてしまうため、倉庫自体にもある程度の広さが必要です。

通路幅や作業スペースの確保のほか、作業しやすいレイアウトなども検討が必要でしょう。

 

なお、ストックエリアとピッキングエリアの配置には、主に縦配置と横配置があります。

 

縦配置

パレットやラックなどを使って上段をストックエリア、下段をピックングエリアとする配置です。

狭いスペースでも可能なレイアウトですが、商品の落下による破損やケガなどに注意が必要です。

 

横配置

平面でストックエリアとピッキングエリアを分ける配置です。

商品の落下などのリスクは少ないです。

 

 

ダブルトランザクションが向いている物流倉庫

ダブルトランザクションでのロケーション管理が向いているのは、少量多品種の出荷をしている倉庫です。

複数の種類の在庫をピッキングするために倉庫の中を歩き回るのは、ピッキング動線が長くなって非効率。

ピッキングエリアにあらかじめ配置しておくことで、効率的にピッキングができます。

 

一方、不向きなのは大型商品を扱う場合や、一度の出荷量が多い場合です。

これらの場合はピッキングエリアへの商品補充に時間がかかってしまったり、ピッキングエリアで商品保管スペースがとられてしまったりするため適していません。

倉庫のことでお悩みなら、キチナングループへ一度ご相談ください。荷物を預かるだけではなく、入庫から配送、輸送まで一貫したワンストップサービスで、倉庫保管業務をサポートします。

 

 

物流のダブルトランザクションの仕組みやメリットを知ろう

物流のダブルトランザクションとは、ストックエリアとピッキングエリアを分けて運用するロケーション管理の方法です。

 

ストックエリアでは大量・大型の在庫を保管。

出荷頻度などに応じて少量の在庫をピッキングエリアに随時補充し、ピックングエリアでピックング作業を行います。

少量多品種の出荷をしている倉庫に向いているロケーション管理方法です。

 

ダブルトランザクションは役割でエリアを分けることで、それぞれの保管効率・作業効率が最大化するように環境を整えることで両方の効率を同時に向上させられるのがメリット。

広い倉庫内(ストックエリア)を歩き回る回数や距離も減らせるので、ピッキング動線も短縮されます。

 

一方、ストックエリアからピッキングエリアに商品を補充する作業が発生することに注意を。

補充ミスをすると、ピッキング効率が落ちてしまいます。

また、作業効率を上げるためには、ピッキングエリアの通路幅や作業スペースをしっかり確保し、適切なレイアウトなども検討が必要でしょう。

 

この記事を書いた人

キチナングループ株式会社 倉庫事業部岡 拓人

2021年新卒入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部。幼少期に始めた野球を今でも仲間と楽しくプレー中。終わった後は飲みに行くことが好き。笑顔には自信があります!好きな言葉は「ありがとう」。感謝を忘れず精進します。

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