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2023.07.04

梱包とは?包装との違いや梱包方法、流れを解説

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの本島です。

 

「梱包」には、商品の種類や配送方法に応じてさまざまな方法があります。

また、「梱包」と似た言葉として「包装」がありますが、どう違うのかご存じでしょうか?

似たような意味も持つ言葉ですが、実は定義としてはっきりとした違いがあるんです。

 

今回は「梱包」について、梱包方法や梱包資材の種類、梱包と包装の違いなどさまざまな角度から解説。

物流業務の効率化や生産性アップのために欠かせない「梱包」について、理解を深めましょう。

木枠梱包の製品

 

 

梱包とは?包装との違いも知ろう

「梱包」とは、輸送のために商品を包装する容器や材料、またはその包装作業のことです。

一方、「包装」は物品を包むための材料や、包む技術、包む作業全般のことを指します。

 

どちらも同じような意味を含んでいますが、JIS規格(日本産業規格)では、「梱包」「包装」では以下のように定義しています。

 

  • 梱包:輸送を目的とした木製容器,鋼製容器,段ボール製容器などによる包装。荷造りと呼ぶこともある。 
  • 包装:物品の輸送、保管、取引、使用などに当たって、その価値及び状態を維持するための適切な材料、容器、それらに物品を収納する作業並びにそれらを施す技術又は施した状態。

※日本産業規格(JIS)より

 

梱包とは「輸送」を目的にする場合のもの、包装とはさまざまな目的を持って商品を包む作業や材料、技術など全体を指すもので、包装という言葉の中に梱包も含まれます。

 

なお、JIS規格では、「包装」はさらに「個装」「内装」「外装」の3つに分類されています。

  • 個装:物品個々に対して施す包装
  • 内装:衝撃や水、湿気、光、熱などから商品を守るために包装貨物の内部に施す包装
  • 外装:物品を容器に入れ(または無容器のまま)、ひもやテープ、バンドなどで結束し、印などを施すもの、または施した状態。パッキングともいう

※日本産業規格(JIS)より

 

 

梱包方法と使用する資材の種類

商品を安全に輸送するには、商品の種類や配送方法などに応じて適切な配送方法や梱包資材を選ぶ必要があります。

 

よく用いられる梱包方法

主に採用される7つの梱包方法をご紹介します。

 

ダンボール梱包

ダンボール箱で梱包する方法で、最も多く、一般的に用いられている梱包方法です。

ダンボール箱にはさまざまなサイズや形状があり、外側に社名やロゴマークなどをプリントしたオリジナルデザインのダンボール箱なども作成可能です。

 

真空梱包

ラップやフィルムなどを用いて袋内の空気を抜き、真空に近い状態にする梱包方法です。

酸素に触れないことで物質の酸化を防ぐことができ、食品や工業用品の梱包方法として用いられます。

 

木枠梱包

クレート箱、すかし箱といった木でできた箱に入れて梱包する方法です。

ダンボール箱では強度を保てない重量のある大型機械や装置などの、国内輸送時の梱包方法として用いられます。

 

スチール梱包

スチール製の箱や容器に入れて梱包する方法です。

ダンボールでは強度を保てない重量物の輸送で用いられます。

海外輸送では木材梱包に検疫が必要な場合があり、輸出入では検疫処理の不要なスチール梱包を採用するケースが増えています。

 

パレット梱包

ダンボールやフィルムなどで包装した商品をパレットと呼ばれる荷台に積み、バンドなどで固定する梱包方法です。

パレットの素材は、木材、プラスチック、スチールなどさまざまです。

 

スキッド梱包

商品を箱に入れず、スキッドと呼ばれる腰下に積んで固定する梱包方法です。

コンテナを満たすような、大きく重たい荷物の発送に適しています。

 

バンドル梱包

容器に入れたり資材で包んだりせず、バンドルで直接結束させただけの梱包方法です。

鉄材や鋼材など、輸送中に商品同士が触れても傷つかない商品の発送に適しています。

 

よく用いられる梱包資材

梱包資材とは梱包の際に用いる資材の総称です。

 

商品を入れる容器や包むもの、結束・固定するもの、衝撃を防ぐ緩衝材などがあります。

  • 容器:段ボール、木箱、パレットなど
  • 固定:ビニールひも、バンドル、梱包用フィルムなど
  • 緩衝材:発泡スチロール、エアークッション、ポリエチレンシート、エアキャップなど

 

 

梱包作業の流れを確認!

作業をする女性

梱包作業の流れについて簡単にご紹介します。

適切な資材や梱包方法を選び、梱包作業や輸送の効率化を図り、輸送中の破損を防ぎましょう。

 

①梱包材を選ぶ

商品の大きさ、重さ、壊れやすさに応じて、外装として適切な梱包材を選びます。

 

②緩衝材を選ぶ

商品と梱包材の隙間を埋めるための緩衝材を選びます。

梱包材に商品を入れたときに隙間があると、輸送時の衝撃で商品が破損する可能性があるためです。

 

③商品を容器に詰める

商品を梱包材の中に入れ、隙間ができないように緩衝材を詰めます。

重たいものは下にし、荷重ができるだけ均等にかかるように注意しましょう。

 

④ガムテープなどで封をする

ダンボール梱包の場合はガムテープで封をして完了です。

商品の重さに応じてガムテープの貼り方を変えることで、頑丈に梱包することができます。

 

以下のような貼り方を覚えておくと良いです。

  • 一字貼り
  • H貼り
  • 十字貼り
  • キの字貼り
  • 米字貼り

 

ダンボールの底面にそれぞれ漢数字の「一」や「十」、アルファベットの「H」、カタカナの「キ」、漢字の「米」の文字を書くようにガムテープを貼る方法です。

 

梱包作業の効率化は、物流業務の生産性向上には欠かせない要素です!

梱包作業の効率化で生産性が上がる!効率化のコツも解説」では、梱包作業の効率化のヒントをご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

 

物流における梱包の定義や種類を知って、効率的な梱包を目指そう

「梱包」とは、輸送を目的として商品を包装することや、その際の資材や技術を指します。

「包装」と言葉が似ていますが、包装は目的を限らず商品を包むこと、またはその資材技術全般を指し、広義の「包装」には「梱包」も含まれています。

 

梱包方法にはダンボールや木枠、パレットなどを用いるさまざまな方法があります。

安全な輸送には、商品の種類や性質、配送方法などによって適切な梱包方法や資材を選ぶことが大切です。

 

商品の破損を防ぐために使用される、発泡スチロールやエアークッションなどの緩衝材も、梱包材の一種です。

梱包作業の効率アップは、物流業務の効率化や生産性向上につながる重要なポイント!

自社での効率化が難しい場合は、物流のプロにアウトソーシングするのも一つの方法ですよ。

 

キチナングループでは、物流アウトソーシングサービスを提供しています。

商品の特性と要望に合わせて物流業務の最適化を提案しますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

この記事を書いた人

キチナングループ株式会社 運輸営業課本島 葵

2020年新卒入社。1・2年目は大型ウイングトラックの配車を担当、2・3年目は中型トラックの配車・事務担当として携わり、4年目からは営業をしています。趣味は好きなアイドルのコンサートに行くことです。好きな言葉は、「平和」と「素敵」。

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