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2023.10.04

物流におけるDC・TCとは?物流センターの種類を解説!

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの末次です。

 

いまや物流センターは単純に商品の保管・入出庫をするだけの倉庫ではなく、商品特性や業務内容に合わせたさまざまな機能を備えています。

 

今回のコラムではそんな物流センターで主流となっているDC・TCついて備えている機能や特徴、メリット・デメリット、業務の流れについて解説します。

物流業務のアウトソーシングを検討している方は、物流センターの種類や機能を知ってぜひ参考にしてみてくださいね。

物流倉庫

 

 

物流センターは主に2種類!DC・TCとは?

物流センターをその役割で2つに大別すると、DC型・TC型の2つに分類できます。

 

DC(保管型)の特徴

DCとはディストリビューションセンター(Distribution Center)の略で、日本語では「在庫型物流センター」と訳されます。

 

商品を保管する機能を持つのが最大の特徴で、広大な保管スペースを有しています。

「物流センター」といわれてすぐに想像する一般的な物流センターがこのDCで、メーカー商品を保管する倉庫などが該当します。

 

DCのメリット・デメリット

DCのメリットは、たくさんの商品を保管できる点です。

商品を大量ロットで購入することで仕入れコストを下げ、大量注文にも対応可能です。

 

ただし、保管のための大きなスペースや大規模の設備が必要なためコストが高くなるのがデメリット。

大量の商品を保管・管理するのにも管理コストがかかるでしょう。

 

DCの業務の流れ

DCでは以下のような流れで業務が進められます。

  1. 入荷・検品:商品を入荷し、種類、数、破損の有無などを確認
  2. 棚入れ:保管エリアへ移動、格納
  3. ピッキング:注文のあった商品を保管エリアから取り出し
  4. 検品・梱包・出荷:商品内容と数、状態を確認し、梱包、出荷

 

TC(通過型)の特徴

TCはトランスファーセンター(Transfer Center)の略で、日本語では「通過型物流センター」と訳されます。

「通過」という言葉通り、入荷した商品はほとんど保管されずに出荷されていくのが特徴です。

 

メーカーなどから到着した商品は、納品先別に積み替えを行い、出荷場に運ばれて行きます。

コンビニチェーンの物流センターなどが代表的で、商品を一度集約して仕分ける場所として機能している物流センターです。

 

TCのメリット・デメリット

TCは、保管用の大規模スペースが不要なので、小規模な設備や機器で運営が可能なことがメリットです。

保管機能がないので、保管コストも削減できます。

ただし、入荷後即出荷となるため、入荷と同時に出荷情報が必要で、各部門の迅速な連携と情報管理が重要となります。

 

TCの業務の流れ

TCでは以下のような流れで業務が進められます。

  1. 入荷・検品:商品を入荷し、種類、数、破損の有無などを確認
  2. 荷揃え:出荷先ごとに商品を揃え、積み替える
  3. 梱包・出荷:必要に応じて梱包、出荷。新たな梱包は不要で、荷札を貼るだけの場合もあり

 

 

 

DC、TC以外の物流センターの種類もチェック!

作業をする男性

物流センターではDC・TCが主流となっていますが、それ以外にも種類があります。

物流センターを機能でさらに細分化した、クロスドック、PDC(プロセスディストリビューションセンター)、FC(フルフィルメントセンター)の3つの種類についても知っておきましょう。

 

クロスドック

TC型の一種で、入荷商品の検品や開梱を一切せず、純粋に仕分け・積み替えのみを行う物流センターです。

 

PDC(プロセスディストリビューションセンター)

流通加工を主な機能として有する物流センターで「流通加工型センター」とも呼ばれます。

一般的な物流センターの流通加工とは異なり、生鮮食品のカットやパック詰め、機械部品の組立や修理など、専門的で高度な加工を担います。

今までは各店舗で行なっていた業務を物流センターに集約することでコストを抑えるのが狙いです。

 

FC(フルフィルメントセンター)

インターネット通販の受注から配送までのプロセス全てを一貫して対応する物流センターです。

DCの基本機能に加え、決済処理や返品業務、クレーム対応なども行い、EC業務のすべてを物流センターで完結できるようになっています。

 

物流センターの特徴や業務の流れは「物流センターの種類をわかりやすく解説!業務の流れもチェック」のコラムでも詳しくご紹介しています。

こちらもあわせてぜひご覧ください。

 

立地による2つの分類

物流センターの立地による分類方法もあります。

 

生産立地型

生産地に近い立地に物流センターを建てるタイプです。

アパレル業や農業などのように、配送先よりも仕入れ先が多いケースで主に選択されます。

 

消費立地型

消費地に近い立地に物流センターを建てるタイプです。

仕入れ先よりも配送先が多い、商品の納品スパンが短いといった場合に多く選択されます。

食品卸業や日配品メーカーなど、短納期でたくさんの納品先へ配送する業種が中心です。

 

キチナングループでも、幅広い荷物に対応した高品質な輸送サービスを提供しています。

小さなものから重量物まで、全国ネットワークを駆使して常時運行はもちろん、突発的な輸送にも全力対応!

倉庫保管サービスと貨物輸送サービスを組み合わせることでお客様の物流をトータルで対応することも可能です。

 

 

物流倉庫の主流はDCとTCの2種類!特徴と流れを知ろう

物流倉庫の種類を機能で大別すると、DC(保管型)とTC(通過型)の2種類が主流です。

DCは保管機能を備えた一般的な物流倉庫、TCは保管機能のない仕分け・積み替え機能が中心の物流倉庫です。

 

そのほか備えている機能によってクロスドック、PDC、FCと呼ばれる物流倉庫も登場。

また、立地による分類では、生産立地型・消費立地型の2種類に分けられます。

 

キチナングループでは、物流アウトソーシングサービスを提供しています。

商品の特性と要望に合わせて物流業務の最適化を提案しますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部 部長末次 正人

1996年新卒入社。キチナンロジスティクス株式会社 営業部。入社してからは茨城県や大阪府など様々な場所で配車や営業を経験。プライベートでは家族との時間を大切にしています。趣味はゴルフと食べ歩き。好きな言葉は「感謝」。

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