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2023.11.13

ハブアンドスポークとは?事例やメリット・デメリットをチェック

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こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの末次です。

 

ビジネス用語で「ハブアンドスポーク」という言葉を聞いたことがありますか?

中心地点の集約から細部へとネットワークをつなぐ考え方のことで、さまざまな業界で取り入れられています。

 

今回のコラムでは、この「ハブアンドスポーク」について解説。

ハブアンドスポークとはどんなものか、取り入れるメリット・デメリット、具体的な事例をご紹介します。

ハブアンドスポーク

 

 

ハブアンドスポークとは

ハブアンドスポークとはビジネス用語の一つで、中心(ハブ)から細部(スポーク)へ効率的につなぐネットワークのことをいいます。

「ハブアンドスポークシステム」や「ハブアンドスポーク方式」などといわれることもあります。

 

英語でハブ(Hub)とは車輪やプロペラの中心部のこと、スポークとは車輪の中心と外側の輪をつなぐ棒のことです。

自転車の車輪をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

 

中心拠点(ハブ)に荷物を集約し、そこから各拠点(スポーク)ごとに仕分けて運搬する輸方式です。

中心拠点への集約を活用することで各拠点への輸送経路が単純化・簡素化し、輸送効率が向上します。

 

例えば、5つの拠点で相互に輸送できる体制を整えるには、従来はそれぞれの拠点を結んで全部で10の路線が必要でした。

そこへハブアンドスポークを取り入れて中心拠点を経由する形にすれば、必要な路線は5つに減らすことができます。

 

 

ハブアンドスポークのメリット・デメリット

ハブアンドスポークを取り入れるメリットとデメリットをそれぞれ確認しましょう。

 

メリット①輸送効率と積載効率が向上する

ハブアンドスポークで路線を簡素化・単純化することで、少ない路線数で効率的に荷物を各拠点へ輸送できます。

中心地点(ハブ)で荷物を集約して仕分けるので、積載効率も上がります。

 

メリット②1回あたりの輸送距離を短縮できる

拠点間の直送がなく中心点からの輸送となるので、1回あたりの輸送距離が短くなります。

そうすると1回あたりのドライバーの高速時間や負担を軽減することができ、加えて1回あたりの輸送コストやCO2排出量も抑えられます。

 

デメリット①中心地点(ハブ)でトラブルが起こると全体に影響がある

全ての拠点への輸送は必ず中心地点(ハブ)を経由するため、中心地点(ハブ)で何かトラブルが起こると、輸送全体に影響が出るリスクがあります。

 

例えば、天災や災害などで中心地点(ハブ)のシステムが止まると、全てのネットワークがストップしてしまう恐れも。

 

デメリット②直送よりもコストやリードタイムがかかることもある

中心地点(ハブ)を経由することで、各拠点間の輸送は直送よりも時間やコスト(輸送コスト、仕分けコスト)がかかってしまうことがあります。

 

また、ハブアンドスポークを導入するために、ハブ拠点の設置やネットワークの整備といった初期投資も必要でしょう。

 

 

ハブアンドスポークの事例

世界地図

物流の現場で取り入れられているハブアンドスポークの事例をご紹介します。

 

路線会社

路線会社とは、運送業のうち1台のトラックに複数の企業の荷物を乗せて配送する業態です。

複数の企業から集められた荷物は一度ハブ拠点に運ばれ、そこで配送先ごとに仕分けして各納品先へ配送されます。

 

中継地としてハブ拠点を設けることで、路線を整理して全国各地への輸送が効率的に行えます。

また、長距離輸送を削減してドライバーの負担も減らします。

 

ハブ空港

ハブ空港とは、乗り替えや荷物の積み替えなどに活用できる、広域航空路線網の中心として機能する空港のことです。

 

長距離便の中継や乗り継ぎ地としてハブ空港を活用することで、効率的な旅客輸送・貨物輸送が実現できます。

日本では羽田空港や成田空港がハブ空港として機能しています。

 

大規模なハブ空港では輸入貨物の受け入れも多数発生します。

輸入貨物の到着から引き取りまでの流れを解説!必要書類も確認」では、輸入貨物の輸入通関手続きについてもご紹介しています。

 

 

ハブアンドスポークとは中心地点を活用した効率的な輸送方式

ハブアンドスポークとは、荷物を一度中心地点(ハブ)に集約させ、そこから各拠点(スポーク)へ輸送する輸送方法です。

ハブアンドスポークの具体事例としては、路線会社やハブ空港などが身近ではないでしょうか。

 

ハブ拠点を中継することで輸送効率と積載効率を向上し、1回あたりの輸送距離を短縮してドライバーの負担や輸送コストを削減するメリットがあります。

ただし、ハブ拠点でトラブルが起きると全体へ影響が出てしまうリスクや、拠点間の輸送は全体の距離やコストが増えてしまう可能性があるといったデメリットも知っておきましょう。

 

物流や輸送の効率化には、物流アウトソーシングサービスを利用するのも方法の一つ。

物流業務をプロに任せて、自社のリソースを本業に集中させることができますよ。

 

キチナングループでは、物流アウトソーシングサービスを提供しています。

商品の特性と要望に合わせて物流業務の最適化を提案しますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

 

この記事を書いた人

キチナンロジスティクス株式会社 営業部 部長末次 正人

1996年新卒入社。キチナンロジスティクス株式会社 営業部。入社してからは茨城県や大阪府など様々な場所で配車や営業を経験。プライベートでは家族との時間を大切にしています。趣味はゴルフと食べ歩き。好きな言葉は「感謝」。

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